「野良」という希少な名字について
Twitter などの SNS をはじめ、インターネット上では「のら」というハンドルネームを使用しているが、実際の本名が「のら」というわけではない。しかし、日本には「野良」という名字が実際に存在する。そして、この名字は非常に珍しいと言われている。どれくらい珍しい名字かというと、名字由来 net によれば、全国順位 43,675 位で、この名字を持つ人はおよそ 50 人しかいないらしい1。ちなみに「野良」という名字の人には、「のら」さんと「のりょう」さんがいるらしいのだが、今回は、無論、「のら」と読む名字についての話題である。
以前から思っていたのだが、この名字が個人的にものすごくうらやましい。なぜなら、インターネット上で使用するハンドルネームと本名が一致しているのが理想であると個人的に考えているからだ。
本来なら本名をそのままインターネット上でも使いたいのだが、そうできない(したくない)理由が 2 つある。一つは、本名をインターネットで公開するのに抵抗があるからだ。とりわけ、Twitter などで本名を公開すると、日本の場合、悪用されかねない。海外だと本名を公開している人が多く見受けられるので、リアルネームをつけている SNS アカウントを見るたびに自分も本名で活動できたらなあと思ってしまう。本名とハンドルネームが一致していると、アイデンティティが損なわれず、インターネット上でも本当の自分として活動している感覚になるのが個人的な思想に合致していると考えている。
もう一つの理由は、ローマ字表記にしたときに日本人名だと母音が多く含まれているのがダサいと個人的に感じているからだ。現代はグローバルな世の中なので、本名を公開するとしたら、ローマ字表記にしたいと考えている。しかし、日本語は一文字一文字がすべて母音で終わる(『ん』は例外)ので、ローマ字表記にしたときに母音が多いのがダサいと感じてしまう。
仮に「野良」という名字になることができたとしても、下の名前を公開することはないと思うので、やはり First name & Last name を公開している海外の人がうらやましいなと感じてしまうだろう。しかし、下の名前を公開できないことは日本人としてはもう諦めることにする。それを諦めたとしても、名字がハンドルネームと一致していることは、自分にとっては憧れなのである。
上記の理由から、もし「野良」という名字の女性の方とお会いすることができるなら、無条件で婿入りしたいと考えている。これは半分本気で半分ジョークなのだが、それくらいこの「野良」という名字が自分個人にとって特別な名字になりつつある。
「野良」という名字が目的であるなら、婿入りしたあとすぐに離婚するということが考えられるが、さすがにそこまで無情なことをするつもりはない。「野良」という希少な名字をいただいたからには、そのお返しとして一生大切にしたいと考えている。離婚する可能性はゼロとは言えないが、それは誰と結婚したとしても同じことで、お互いに好きであっても離婚してしまうケースがあるということだ。あくまで名字ほしさの理由だけで結婚して離婚するということはしないということだ2。
さすがに「婿入り」とか「結婚」とかは話が膨らみすぎていると自覚しているが、本当に「野良」という名字になり、ハンドルネームと名字を一致させることができれば理想的だと思っている。しかし、冒頭でも言ったように、この名字は非常に珍しいものだ。自分がこの名字になることはおろか、この名字の人に出会うことすら困難を極めるであろう。もっと言うなら、婿入りも稀なケースだし、名字のために結婚するなど聞いたことがない。ほぼ無理だと諦めてはいるが、何かの運河で3「野良」さんという女性に出会うことができたなら、ぜひ良い関係を築きたいものである。
余談だが、以前にこの件については考えたことがあったのだが、それを再び思い起こすことになったきっかけは、QuizKnock の YouTube 動画を見たことである。
上記の動画で珍しい名字のことについて触れているのを観て、再びこの感情を奮い立たせることになった。
さらに余談だが、この QuizKnock という YouTube チャンネルでは、東大生クイズ王の伊沢さんをはじめとした何人かの東大生が、新たなクイズを考案したり、既存のクイズにオリジナルのルールを追加したりして、クイズ対決をする動画が数多くアップロードされている。他にもおもしろいクイズ対決動画がたくさんあがっていて、最近のお気に入りの YouTube クリエイター (?) である[^youtuber?]。
さらにさらに余談だが、QuizKnock の動画は、YouTuber であるゆきりぬさんと QuizKnock のコラボ動画を観て最近知った。
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参考: 野良さんの名字の由来や読み方、全国人数・順位 - 名字由来 net (最終閲覧日: 2018 年 3 月 11 日) ↩
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離婚後は、通常、旧姓に戻るが、3 ヶ月以内に「離婚の際に称していた氏を称する届」を役所に提出すると、離婚後も結婚していた間の名字を名乗ることができるらしい。詳細についてはこちらを参照されたい。ていうか、結婚すらしていない(もっと言えば恋人もいない)のに、なんでこんなこと調べてるんだろうって感じだ笑 ↩
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「何かの運河」という表現はおそらくないと思われるが、要は「天文学的な確率だとわかってはいるが、仮にもその絶望的な確率で奇跡的に」的なことが言いたかった。「何かの運命で」というのをもっとカッチョよく言いたかった的なサムシングである。「どこかの銀河で」とはまたニュアンスが違うように感じる。というかそもそも「運河」って人工的に造られた川のことだよな。「パナマ運河」とかって聞くと、もっと神秘的なものを思い浮かべてしまうのだが、ただの人工河川だったのか。「銀河」と勘違いしていたのかな。うーん、ニホンゴムズカシイ… ↩