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サウナ初体験記

2025 年 6 月 26 日に人生で初めてのサウナを経験したのでそのときの様子と感じたことをまとめる。

サウナ初体験記

初サウナチャレンジ

食わず嫌いは視野を狭める で書いたとおり、6 月 26 日に友人とサウナに行ってきたのでそのときのことについてまとめる。これが人生で初めてのサウナ体験だった。

今回行ったのは羽田空港にある泉天空の湯だ。友人いわく、羽田空港の温泉およびサウナはかなりハイエンドクラスらしい。実際、料金も 4,800 円とお高めだった。前は 3,000 円台だったと聞いたのだが、インバウンドによる外国人観光客の増加の影響を受け値上げしたのだろう。実際、外国人は何人か見かけた。あるいは物価上昇によるコスト増加の影響か。

軽食

いきなりサウナに向かったわけではなく、まずは品川で合流し軽いランチをとった。温泉・サウナ前だから軽食のほうがいいだろうということで品川駅周辺にあるフードコートでたこ焼きを食べた。

ステーキハウスに一度行ってみたいと友人が言っていたけど平日は夜のみ営業らしい。まあ営業していたとしても温泉とサウナの直前にステーキを食べるわけにはいかないからただの下見だったけど。

羽田空港

フードコートで軽い雑談をしつつ品川をあとにし羽田空港第 3 ターミナル駅に向かった。京急本線特快に乗れば直通で行けるので楽だった。

羽田空港に着いてからもすぐにサウナに行くわけではなく、羽田空港内をブラブラしていた。別に飛行機に乗ってどこかに行くわけではないが、やはり空港ということもあっていろんな施設があるので商業施設を見て回るだけでもおもしろかった。

特に印象的だったのは江戸小路だな。江戸時代の町並みを模したお店が立ち並んでおり風情があった。写真撮っておけばよかったなあ。

泉天空の湯

しばらく羽田空港を散策したあと、ついに泉天空の湯に向かった。個人的にはそこと併設されている高級そうなホテルが気になったが、今回は泉天空の湯へ。

施設は至って普通というか、特に驚きはなかった。温泉に入るのももう 10 何年以上ぶりだけどまあこんな感じだったよなという印象だった。ただ羽田空港の施設内にあって値段もそこそこ高いので外観や内装はとても綺麗だった。

たくさん汗をかいて脱水になるといけないから、入る前にコンビニでポカリを買ってから温泉に向かった。

下駄箱は友人が「404 Not Found にするわ」と言ったので「じゃあ俺は 403 Forbidden にするわ」と言ったら友人が爆笑していた(エンジニアネタ)。

サウナの作法

友人がサウナには慣れているので作法に従ってほしいと言われた。その作法は次のとおりだ。

  1. まずは身体を洗い温泉につかる
  2. サウナ室に入り 8 〜 10 分ほど汗をかく
  3. サウナ室を出てかけ湯で身体の汗を流したあと冷水に 40 秒ほどつかる
  4. 冷水から出て身体の水滴を拭き取る
  5. 外または浴室内のイスに寝転がるか座ってしばらく休む
  6. 2 〜 5 を 2 〜 3 回繰り返す
  7. 最後に再び温泉につかる

流れとしてはこれですべてだが各フェーズにさらに細かい作法がある。

まず、サウナ室に滞在する時間帯に関しては特に細かい指定はないが、だいたい 8 〜 10 分くらいがいいらしい。ただ自分は初めてだったということもあってまずは 6 分くらいから初めてみるのが良いと言われた。人によっては 12 分入る人もいるらしいが、無理のないように。

サウナ室を出たあとはスピードが大事らしい。出て身体の汗を流したあとすぐに冷水に浸かると効果が高いらしい。いわゆる「整う」というやつだ。そして手には末端神経が集中しているので手を冷水には入れずに、全身を首まで浸かる。これをだいたい 40 秒くらい。

そしてそのあと身体の水滴を拭き取るのもわりと大事らしい。水滴から熱を奪われてしまうので、冷水から出たあとはなるべく身体の水滴をしっかり拭くと良いようだ。

今回はこれを 3 回繰り返した。1 回目、2 回目、3 回目でそれぞれ体験したことをまとめる。

1 回目

まずは身体を洗いふつうに温泉につかった。家を出る前にシャワーを浴びていたので温泉ではシャンプーやボディソープなどは特に使わず軽く汗を洗い流す程度にした。広い浴場なので温泉の温度も区画ごとに異なるのだが、今回は 37.5 度くらいの温泉につかった。温泉に来ること自体がめちゃくちゃ久しぶりとはいえ、ここまでは幼少期にも体験したことだ。

そのあといよいよサウナ室に入った。スチームタイプもあったが今回は 3 回とも沐浴のほうに入った。友人はスチームはそんなに好きではないらしい。サウナ室に入った瞬間、ものすごい熱気を感じた。文字通り物理的な熱気だ。部屋に入って奥に進むと座る場所があるのだが、そこは階段状になっており、上の段に行けば行くほど温度が高くなるように設定されている。一番下は 80 度、一番上は友人いわく 90 度らしい。たしか 5 段階あったので、1 段上がると約 2.5 度上がる計算となる。自分は今回が人生初めてだったので、一番下の段から始めた。友人はその一段上に登った。

サウナ室は若干の恐怖感があった。まず扉の取手は触るとやけどしそうな感じがしたし、室内はかなりの温度なので身体が燃えるような熱気を帯びた。なにより呼吸するのがちょっと怖かった。息を吸うと鼻腔が少し痛くなる。そしてその空気がちょっと吸いづらいというか、大きく息を吸うのが怖かった。しゃべると息を多めに吸わないといけないのであまり喋ることができなかった。タオルを口元に当てて吸うとわりとマシになったのでそれに気づいてからは基本的にタオルは口元に当てていた。

最初なので 6 分で上がるつもりだったが、意外にいけそうだったのでもう 1 分追加して 7 分入っていた。そのあとサウナ室から出てかけ湯で身体の汗を流した。

そしてここが一番の鬼門なのだが、このあとすぐに冷水に浸かる。サウナに入っていなくても冷水に浸かるのはつらいが、サウナ直後で温度差が激しいのでかなりしんどかった。友人は一気に首まで浸かっていたがあまりの冷たさで少しずつしか入れなかった。それに水の冷たさに気を取られてついうっかり手を水につけてしまった。

なんとか胸の下までは浸かることができたのだがそこから首までは冷たすぎて無理だった。正確にいうとものすごく我慢すれば入れるような感じはしたのだが、身体への大きな負担で呼吸が荒くなっているのか、そのまま首まで浸かると心臓麻痺で死んでしまいそうな恐怖感があったから 1 回目は首まで浸かることができなかった。

なんとか水風呂を出たあとは外の露天風呂のほうへ行き、そこにあった椅子に寝っ転がって空を見ながらしばらくボーっとしていた。なんだか意識が遠のくような感覚があった。もともと寝不足だったのだが、そのまま寝てしまいそうな、そんな感覚だった。疲労感とでも言うべきか。でも当然そのまま寝るわけにはいかないし、なんかちょっとした恐怖感があったから目はなるべく開けた状態でしばらく過ごしていた。

これで一回目が終了した。

2 回目

だいたい 2 〜 3 回繰り返すとのことだったので、再びサウナ室に向かった。1 回目でだいたい感覚は掴めたので、今回はちょっと長めに入ってみようと友人から提案があった。ということで 2 回目は 8 分ほど入った。今回も一番下の 80 度のところで汗を流した。

息を大きく吸うのはまだ恐怖心があったが、温度に関してはわりと慣れてきた。友人は一番上にいたからか 8 分はかなりキツい様子だったが、個人的には暑さに関してはわりと平気だった。ただ暑いだけなら意外と自分は耐えられるタイプなのかなと思った。なんならもっと長く入っていられる気もしたけど、友人はけっこうキツそうだったし長く入っていればいいってもんでもないので 8 分で切り上げた。

そのあとはまた同じように冷水に浸かった。先ほどうっかり手をつけてしまったので、今回は気を付けて手をつけないようにした。今回もやはり身体が拒絶反応を示して一気に首まで浸かることに恐怖感があったのでゆっくり入ったが、1 回目よりはわりと勇気を持ってしっかりと入れた気がする。だがやはり胸まで浸かろうとすると息が苦しくて怖かったので途中まで入って抜けた。

そのあとまた外の露天に行って、今度は寝っ転がらずに椅子に座った状態でしばらく風にあたっていた。そのあと室内の、最初に入った 37.5 度くらいの温泉に入って身体を休めていた。今回は自分が初めてということもあるし、2 回でも十分なのでここで切り上げても全然いいと友人は言っていたが、個人的にはちょっと釈然としなかった。というのも、「整う」というのが本当にこれで合っているのか確証が得られなかったからだ。友人は冷水から出て椅子に座っているときに、どっと押し寄せる疲労感でボーっとして何も考えられなくなる感覚が「整う」ということだと言っていて、たしかにそれに近い感覚は得られたが、別に何も考えられなくなるほどではないし、いうほど気持ちいい感覚という感じではなく、単に疲れが出て、やっとこの修行が終わった……と言う、めんどくさいものを片付けて楽になれた、という感覚のほうが強いので、わざわざそれをサウナで体感するほどのものでもないかなと思ってしまっていた。まあ端的に言えば気持ちよさがいまいち感じられなかったということだ。

でも、その体験をサウナがいいと言っている人たちに話したときに「お前は作法に従っていなかったからだ」とか言われるのも癪なので、最後にもう 1 回、ちゃんと友人の言われた指示に従って完璧にこなしたかったのだ。しかし気持ちよさを感じられていない以上、正直ただつらいだけなのでもうこのまま終わらせてしまいたい、早くここから出たいという気持ちもあったのでしばらく湯船に浸かりながら悩んでいたが、ここで引き上げたらたぶんもう次はないかもしれない、少なくとも一人でサウナに来ることは天地がひっくり返っても絶対にあり得ないので、やるなら今しかないと思い、3 回目をやろうとこちらから提案した。

3 回目

3 回目は我慢してでもちゃんとやってみようと思い取り組んだ。サウナ自体は慣れてしまえばそれほどつらくないなということに気づいたので、友人の提案もあって、一段上にチャレンジしてみることにした。たぶん 82.5 度くらいだと思う。そして友人はさらにその上の 85 度くらいのところにチャレンジしていた。

一段上げたのでとりあえずまずは 6 分で様子見をしてみて、いけそうならもう 1 分追加するということで入った。正直一番下と今回の段はそれほど大きな違いを感じることはなかったので 6 分は問題なく突破したのでもう 1 分追加して合計 7 分入っていた。

そしてサウナ室を出て一番の難関である冷水に三度目のチャレンジをした。たぶん死ぬことはないと思うので今回は恐怖心を払拭して思い切って首までがんばって浸かってみた。ちゃんと手も冷水につけずに上げた状態でしばらく耐えた。3 回目にしてようやく友人の言っていた作法に完璧にならうことができたのでこれで文句ないだろうという自信とともに 1 〜 2 回目はできなかったことがようやく 3 回目で成功したという達成感を得ることが出来た。

40 秒というのは正確に入っていたわけではなく感覚でそれくらいという感じだったのだが、そろそろ出ようと言ったときはまだ 40 秒も経っていない気がしたので、もうちょっと入らなくていいの? と友人に尋ねたがもうこれくらいで十分でしょと言ってさっさと切り上げてしまった。むしろ自分はもうちょっと入っていても耐えられると思っていたくらいだったから、なんか初チャレンジの自分のほうが忍耐力があってがんばれているのではないか? という優越感があった。

冷水から出たあと身体の水分を拭き取るのはわりと重要ということで、1 〜 2 回目はそこをちょっとないがしろにしていた節があったので、3 回目はわりとしっかりと身体の水を拭いた。今回は露天のほうではなく室内の椅子に座ってしばらく休んでいた。会話を投げかけても返事がなかったので、ふと友人のほうを見てみると目を閉じて「整う」感覚に浸っていたので、自分もそれにならってしばらく目を閉じてみた。

結局最後まで「整う」とは何だったのか、はっきりと感じることはできなかった。先の友人の説明では自分も同じような感覚は得られているのだが、それが気持ちの良いものなのかと言われると別にそうでもないというか、ただの疲労感にしか感じられなかった。それは身体に急にかかる温度差による身体的な疲労感でもあるし、やっとつらい作業が終わったという精神的な疲労感でもある。

友人からも自分はちゃんと作法に従ってこなせていたので、少なくともやり方が間違っているとか十分な時間ではないとかそういうことではないと言われた。それは一緒に入っていた友人が言うのだから間違いないのだろう。しかし残念ながらサウナの良さを感じることはできなかった。まあ、こんなもんか、という感じだった。だが経験にはなった。

最後に露天風呂に入って身体を休めた。露天風呂は室内よりも温度が高く、40 度くらいに設定されていた。外は風が激しく水面が荒ぶっていた。うっかり口に温泉のお湯が入ってしまったが、ほんの少しの量だったのにびっくりするくらいしょっぱかった。たぶん温泉の成分なんだろうが、他の男どもが裸で入っていることを考えたら急に汚いなと思ってしまった。

恋バナ休憩

温泉から出たあとは施設内にあるマッサージチェアのように見えるけど実際にはただのクッション性のリクライニングチェアに座って沈みゆく夕日を見ながら友人とダラダラと駄弁っていた。

友人に最近気になる人ができたというのでその子の話を聞いた。自分もまた、最近マッチングアプリで出会い一緒にランチをしたりガチャガチャをしに行ったり服選びに付き合ってもらったりした女性がいたのでその人の話をした。友人は自分に彼女候補ができたのかと興味津々になっていたが、正直あまり女性としては見られないというか、気が合う友達という感じだから彼女ではないと説明した。

友人のほうも、気になってはいるがまだ全然仲良くなれているわけではなくて彼女という関係性にまでは発展しないと言っていた。それでも気になる人がいて LINE でのやり取りを 1 日数件している分、自分よりも一歩進んでいるから羨ましいと言ったが、まだうまくいくかもわからないから勝確みたいに言うのはやめてくれと言われた。

気になる人となるとどんなメッセージを返せばいいのか真剣に悩んでしまうし、実際の会話とか通話になると何を喋ればいいのかわからなくて訳わからないことを言ってしまうと言っていた。その気持ちはとてもよくわかる。自分も気になっている人相手だと緊張してうまく喋れなくなってしまうから。そういうときの人間の脳はチンパンジー並に知能が低下しているから、魅力的には見えななくなってしまうから、あまり深く考え込まず友達と話す感覚で気楽に接するといいとアドバイスをした。自分もできないことを人にアドバイスするのはなんだか上から目線で申し訳ないが。

リクライニングチェアがある空間の隣には岩盤浴ができるコーナーもあった。この温泉はかなり施設が充実しているようだな。注意事項の英語がなんかおかしい気がするけど。

夕食

リクライニングチェアでダラダラと会話していたらいつの間にか日が沈んでいた。ふだん友人と会うときは夜遅くまでいるので夜ごはんも一緒に食べるのだが、あまり遅くなると店が閉まってしまう可能性もある。泉天空の湯の施設内には 1 ヶ所だけ食事処があったが、値段が高い上にあまりしっくり来るメニューではなかったので他のところを探すかということになって泉天空の湯をあとにした。料金は冒頭でも話したが 4,800 円と少しお高めだった。

夜になったこともあってすでにしまっているお店もあったが、いくつかまだ営業しているお店もあった。どこも外国人向けの空港価格という感じで料金は高めに設定されていたのだが、魚料理が中心の定食屋さんは空港にしてはかなり良心的な価格だったのでそのお店で夕食を食べることにした。

友人はサバ定食を注文し自分はサーモンハラスを注文した。

サバが美味しそうだったので少し交換することにした。サバのほうが美味しかったのでそっちにすればよかったと少し後悔した。まあ骨があって食べづらいというのはあるけど。あと玄米じゃなくて白米のほうがよかったかな。久しぶりに玄米食べたけどやっぱりあんまり美味しくはないな。

夜ごはんを食べたあとは空港をあとにし品川駅まで向かった。

カフェ

時刻はたしか 22 時ごろだったんだけど、まだなんかちょっと話足りないということで品川駅周辺でカフェを探した。外は雨が少し降っていた。23 時までやっているプロントがあったのでそこに入った。プロントってカフェだと思うんだけどなんかそこの店舗は本格的なメニューを提供していた。だから閉店 1 時間前を切った段階で入っていた自分たちに対して少し怪訝な様子だった。飲食店あるあるかもな。

そこで飲み物を頼んで少し喋った。主に恋人関係のことだ。普段は技術のこととか仮想通貨のこととか株のこととか意識高い系の話題ばかりなのだがこの日はもっぱら恋バナが中心だった。友人も自分も今まであまり恋人に関して真剣に取り組んでこなかったが、この年になってやはり彼女がほしいという気持ちがより一層強くなってきて真剣に考え始めている。友人はそれでも今までに何人か彼女に恵まれてきているが自分はからきしなのでそろそろ本当に彼女がほしいという気持ちが爆発している。

もう少しゆっくりして話をしていたい気持ちもあったが閉店時間が来てしまったのでお店をあとにした。そのあと品川駅まで戻って、適当に駅周辺をさまよいながら、俺たちウロウロと何やってるんだとなって解散することにした。品川からなら歩いて帰ることもできるし今日みたいに一日中誰かと過ごした日は頭の中を整理するために歩きたいのだが、雨が降っていたので大人しく電車で帰ることにした。

感想

もともと人前で裸を晒すことに子どものころからものすごく抵抗があった。子どものころは親に旅館に連れて行かれたときにしぶしぶ温泉に行ったりしていたが、大人になってからは自分で温泉に行くことは一度もなかったし誘われることもなかった。最後に温泉に行ったのも、もう何年前なのか覚えていない。20 年くらい経っていても不思議ではない。

友人からはサウナがいいと何度も聞いていて、何度も誘われていたが、裸になることに抵抗があると伝えやんわりと断っていた。そのたびに友人は残念そうにしていた。それで諦めてくれるかと思いきや、ことあるごとに行こう行こうとしつこく誘われた。今回誘われたときも、またか、と思ったのだが、このまま断り続けていたら、きっと自分がサウナを経験することは二度とないだろうと思ったのと、せっかく仲の良い友人が誘ってくれているのに経験するチャンスを逃すのは、人生損するのではないかと思った。誘いを受けるときから実際に行くまで終始乗り気ではなかったのだが、ものは試しということで今回思い切って誘いを受けることにした。

結局サウナの魅力は自分には感じることはできなかったが、いい経験にはなったと思う。まあ、こんなもんか、ということがわかっただけでも収穫はあった。でも、次回以降友人に誘われても、たぶん行かない気がする。単純にそんなに心地よくないというのもあるし、今回改めて温泉に行ってみて、やっぱり自分は人前で裸になることに抵抗があるということに気づいたからだ。その気持ちが今回で変わることはなかった。美女だらけの混浴ならまだしも、おっさんと同じ湯船に浸かるのも気持ち悪いしな。高級クラスと言われている羽田空港の泉天空の湯ですらこれだから、大衆の温泉ならより不快感が増すだろう。

ひろゆきも言っていたが、ふだん人前で裸を晒すのは本来恥ずかしいはずなのに、ビーチとか温泉とか特定の空間になった瞬間に急に人前で裸になることが気にならなくなるのは、やっぱり世間が異常なんだと思う。これに関しては同感だ。温泉だからと言って裸になるのが恥ずかしくなくなるわけがない。人がいる以上は相手が誰でもどんな状況でも恥ずかしいことに変わりはない。唯一例外があるとすれば性に寛容な美女がいるときは羞恥より眼福が勝るかもしれないが、そんな状況など滅多にないだろう。混浴も数は少ないらしいし。それに混浴でも恥ずかしいことに変わりはないからやっぱり積極的に入りたいとは思わない。

いつかどこかに旅行に行きたいねと友人と話していて、旅先でサウナがあったら、その地ならではの温泉施設があるからもしれないから行ってみるのはありかもしれないと言っていた。まあそれだったら経験としてはありかもしれないけど、正直また今回みたいにサウナ目的で行こうとは思わないかな。

初めての経験だからといってそれが期待していたものにならないことはよくあるし、気乗りしないことが予想通りなことだってある。まさに今回みたいに。まあ人生ってそんなもんだよな。That’s the way the cookie crumbles.

ちなみにこの記事は 1 週間少し経過してから書いているので細かいことは忘れているし執筆する熱意も冷めていてなかなか最後まで書き切るのが大変だった。やはり情報は鮮度が高いうちに放出するに限るな。まさに鉄は暑いうちに打て、だな。

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