内視鏡検査レポート
今日は 5 時 15 分ごろに起きた。本当は 7 時 30 分くらいに起きようと思っていたのだが、かなり早くに目が覚めてしまった。昨晩は 23 時半ごろに寝たというのもあるだろうが、やはり検査当日の緊張や、昨日の夜に下剤を 1 本丸々内服したことによる下痢の不安があったのだろう。
起きてからトイレに行った。もちろん下痢だ。ほとんど液体だった。
そのあと、もう一度寝ようかとも考えたが、もう完全に目覚めてしまっていたのでそのまま起きていることにした。起きてからは、瞑想をしたり、作業机の下の床と椅子のキャスターの掃除をしたり、日記の実装をしたりしていた1。
8 時ごろに家を出た。早起きしすぎて時間があったので、歩いて行くことにした。間に合わなさそうだったら電車に乗ることも考えたが、この時間帯の電車は絶対に地獄なので回避できて良かった。
病院には 8 時 50 分くらいに着いた。受付をしてすぐに内視鏡室の控室(個室)に案内された。
そこで、事前にあった説明をもう一度受けた。それと、同意書に一箇所チェックを忘れていたのでそれの確認をされた。ポリープの数が 3 個までは保険が適用されるが、それ以上あった場合は保険が効かなくなるらしい。4 個目以降のポリープ切除には、止血用クリップの料金を全額自費で払う形になっている。クリップ 1 個あたり 1,000 円くらいで、ポリープ 1 個につき 3 〜 4 個使うらしいので、3,000 〜 4,000 円の出費になる。
追加の全額自費が嫌なら、4 個目以降を切除しないという選択もあった。ただし、その場合は改めて別日に切除を行う必要があり、その際はまた同じ用に下剤を飲んで腸内洗浄をして、…… ということをすることになるそうだ。あれを 2 回も 3 回もやらなければならないことを考えると、自費でも良いから一気に全部切除したほうが良いだろうということで追加分は自費という選択肢を選んだ。まあ、これはポリープがたくさんあった場合の話なのだが。
さて、説明を受けたあとは、着替えをした。服やズボンを病院で用意されたものに履き替えるのに加えて、パンツも履き替えた。紙パンツのようなものだ。片面に穴が空いていて、そちらをお尻側にして履く。つまりお尻の穴が見える状態で履くということだ。ここからお尻の穴に内視鏡スコープを挿入して大腸を検査するというわけだ。ちなみにパンツの履く向きを逆にしたら、…… まあ言うまでもないだろう。もっと言うと、検査は女性の方がするので、…… これ以上はやめておこう。
着替えをしたら、腸内洗浄液を飲む時間が始まった。マグコロール P という洗浄液だ。
はじめの 1 杯は、腸の動きを良くする謎の薬 2 錠と一緒に洗浄液を飲む。それ以降は、5 分おきに洗浄液をコップ 1 杯ずつ飲んでいった。全部で 1.8L の洗浄液を 1 時間弱かけて飲んだ。
洗浄液の味は完全にポカリスエットだった。色も無色透明なのでジュースを飲んでいる感じにしかならなかった。
説明によると、この洗浄液は身体に吸収されたり尿として排出されたりしないように調整されたものらしい。排便を促して腸内をきれいにするものだから、身体に吸収されてしまっては意味がないのだろう。
もう少しで飲み終える、というあたりから腸が動き始めた。そしてまもなく、下痢が始まった。
下剤を飲んでいる時点でもうすでに液体の状態だったので、病院で出るときも液体だった。ただ、排便の回数を重ねるごとに、どんどん水様性がましてきて、最終的には、お尻から尿が出ているかのようだった。見た目も尿と変わらないくらいまで色が薄くなっていく。
ときどき看護師さんが来て便を確認してくれた。看護師さんが便を確認して OK というまで排便を続ける。つまり、便は流さずに、チェックしてもらうというわけだ。事前に聞いていたとはいえ、便を見られるのはなんとも言えない気持ちになる。
排便 6 回のときはまだ色が薄茶色ぽかったのでもう少し出してくださいと言われた。排便 8 〜 9 回くらいになるとだいぶ色が薄くなってきて尿と変わらない色になってきた。10 回したところで看護師さんをナースコールで呼んで確認したもらったところ、OK が出た。
ちなみにそのときの看護師さんが美人な方だったので、便を見られて複雑な気持ちになった。これも検査のためだし、相手も仕事だからしょうがない。
OK が出てから、1 時間弱ほど待った。その間も排便は続き、2 時間半で合計 14 回ほど排便をした。人生でこれほど排便をしたのは今回が初めてだろう。後半から排便のしすぎ(おしりの拭きすぎ?)でお尻の穴がチクチク痛くなってきた。下痢で何回もトイレに行ったときになるアレだ。
12 時半くらいになって、呼ばれた。いよいよ検査が始まった。内視鏡室に案内され、ベッドの上に仰向けで寝た。はじめに点滴で鎮痛剤(麻酔)を入れられた。それと同時に血圧も測定されていた。
そのあと横向きになった。ここから先は視覚情報はゼロだ。看護師さんの説明と自分の感覚の話になる。お尻にスコープを挿入する前にお尻にゼリーを塗られた。たぶんこれはスコープを入れやすくするためのものなのだろう。
そのあと、ついにスコープの挿入だ。聞いていた話では、お腹にガスを入れながらなので張ったお腹が張った感じになる、それからお腹を押されたような感覚になる、ということだった。
実際に自分が感じた感覚はというと、なんかお尻に無理やり何かをグイグイ入れられて痛かった。チクチクするような痛みではないが、お腹に異物を入れられるような痛みだった。「ような」というか実際そうだったのだろうけど。ガスが貯まるような感覚はなかったが、たぶん無意識におならとして全部出てしまっていたのだろう。
つらかったかと言われると、まあつらかったのかもしれないけど、鎮痛剤が効いていたからか、もしくは思っていたよりもすぐに終わったからなのか、今振り返るとそうでもなかったようにも感じる。所要時間は、検査のみなら 20 分 〜 30 分程度と聞いていたが、実際の感覚だと 5 〜 6 分で終わった気がする。
意外にあっさり終わってしまったので、ちょっとだけ拍子抜けした。実際にスコープを挿入されている間よりも、鎮痛剤を投与するために針で刺されたり、検査室で仰向けになって寝る瞬間の「これから始まる」感のある恐怖のほうがずっとつらかった。始まってしまえばなんてことはなかった、…… いや、やっぱりスコープを挿入されているときの鈍い痛みは苦痛だったのかもしれない。鎮痛剤であのときの感覚がよくわからなくなっている……。
検査が終わったら、「異常なし」と告げられた。そう、何も「異常はない」。異常がないと思っていたので、「ああ、まあ、そう、だよな」という感じだった。だって、自覚症状も何もないのだもの。
検査終了後はベッドっぽい椅子(?)に寝かされた。そこで鎮痛剤の効果がおさまるまでおとなしくしてくれとの指示があった。意識は明確だったが、たしかにその場所まで行く際にフラフラしていた感じはあった。
椅子に寝て休んでいる間は、特に何もすることがなかった。寝ていた気もするし、寝ていなかった気もする。看護師さんに呼ばれたときにはもう 1 時半になっていたので、もしかしたら寝ていたのかもしれない。
2 時ごろから検査結果の説明があるけど、それまでの間、病院で休んでいるか、ごはんを食べるかの選択をされた。一昨日からほとんどカロリーを摂取していないが、全くごはんを食べる気にはならなかったので病院で休む選択をした。というか 30 分では間に合わないだろう。
一旦、洗浄液を飲んでいた控室に戻った。そこでしばらく過ごしたあと、呼び出しがかかって、先生の説明を聞きに行った。
検査結果は、検査直後に聞いたとおり、「異常なし」だ。検査時の腸の写真がほしいと言ったら印刷してもらえた。
これがその結果だ。
きれいそのものだった。上の写真は白黒だからわかりづらいが、モニターに写っていたカラー写真は、とてもきれいなピンク色をしていた。下剤で便を全部出し、洗浄液で腸壁の汚れを取り除くと、こんなに腸がきれいになるのだなあと思った。ちょっと感動的だった。
そのあとは、事前に聞きたかったことを聞いた。
結局、健康診断で引っかかってしまったのは、採便のときに単に踏ん張り過ぎてしまっただけなのだろうか?
御名答。検便は、腸に異常がなかったとしても、痔(血豆)で便に血が混じったり、便秘で便が硬かったりするだけでも引っかかることがあるデリケートな検査。
痔とは具体的にどんなものなのか聞いたところ、お尻に血の豆ができるものだという。便秘だとお尻に刺激が加わり痔になりやすいらしい。なので、痔にならないためには、便秘にならないようにすること。そして、長時間座り続けないことも重要だそうだ。
便秘にならないようにするには、
- 水をよく飲むこと
- 野菜などの繊維質を摂ること
- オリーブオイルを摂取すること
オリーブオイル? と思ったが、要は油で便をスルンと出すということらしい。そんなんで効果あるのか、と思ったが、先生が言うのだからそうなのだろう。オリーブオイルは身体にも良い良質な油なので、積極的に摂っていこう。
明日からジムに行くなど、激しめの運動をしても大丈夫か?
大丈夫だ、問題ない。今日はまだ腸が敏感だからあまり激しい運動は避けたほうが懸命だが、明日からは普段通りの運動をしてもらって構わしい。ジムに行くのも良い。
今日は HIIT バーピーの日じゃないのでちょうど良かった。明日から通常通り運動しよう。とはいっても下剤を飲んでいる日もふつうに HIIT とかやっていたので、全然変わっていないのだが。
消化に良いものを食べるのはどれくらい続けたら良いのか? 検査当日の夜? あるいはその翌日まで?
ただ検査しただけだから、食事は特に気にしなくても大丈夫。
…… と言われたが、受け取った紙には、「検査後の最初の食事は、温かいうどん類や温かい飲み物を摂るようにしてください」と書かれていたのでそれに従うことにしよう。
明日からはいつもどおりの食事をしても良いらしいが、念のため消化に良い食事をもう少し続けることにする。
そんなこんなで検査は無事終了した。何もないのは良かった。が、これは結果論だが、何もないなら検査なんかしたくなかった……。
何が嫌かって、検査自体もそうだが、下剤と洗浄液で無理やり腸から便を排出するのは、どう考えても健康的ではないからだ。もし何かあったら、それは今後の健康のために必要なことだが、何もなかったらただ単に腸に負担をかけただけな気がしていて、それはむしろちょっと不健康になったと考えてしまう……。
それにお金もかかった。自己負担額は 6,150 円。保険がかからないと 20,500 円もするのか……。
お会計を済ませたあとは、ゆっくり歩いて帰った。もう鎮痛剤の効果もそのころにはなくなっていた。
帰宅したら、BORUTO の最新話と転スラを観ていた。転スラは一度観たが、もう一度観たくなった。BORUTO は最新話までちょっと前に追いついてしまった。
そのあとはスーパーに冷凍うどんを買いに行った。冷凍うどんをレンジで温めてその上に生卵と醤油をかけて食べた。シンプルだが、しばらく何も食べていないからか、美味しかった。
うどんを食べる前の腸が空の状態が、すっきりする感があったと感じた。今回みたいに無理やり腸をきれいにするようなことはしなくても、断食などで定期的に腸を空にするのはデトックス効果もあって良いんじゃないだろうか。なんか腸が空ですっきりしていると気分が良かった。やはり腸と気分はつながっているんだなあと感じた。
今日は朝から本当にいろいろと大変だった。おつかれさま、自分。そして、この 3 連休、ゆっくり身体を休めよう。
スキャナーがなかなかどうして結構良いと感じた
ところで、今日、引っ越してから初めてプリンターを引っ張り出して、病院でもらってきたいくつかの紙(さっき貼った腸の写真の紙も含め)をスキャンしたのだが、なかなか良いことに気づいた。
カメラで撮るとどうしても光の反射だったり斜めになってしまったりぶれたりでうまく撮れないのだが、スキャンするとほぼまっすぐに、しかも小さい文字までくっきりはっきりと、きれいにスキャンすることができる。
iPhone に Brother のアプリをインストールして、そこからスキャンすることができるし、そのスキャンした画像を保存して Google Photos に上げれば簡単にバックアップを取って Mac と共有することもできる。とても便利だ。
スキャンは一回一回にかかる時間が長くて、複数枚あると手間ではあるのだが、これだけきれいに取れることを考えると、やっぱりスキャンしたほうが良いのかなとも思い始めてきた。
スキャンした紙については何も思い残すことなく捨てることができるのが良い。ただ、そのまま捨てると個人情報などが残ってしまうのでシュレッダーがほしいなと思った。
Amazon でシュレッダーを買おうと思ったけど、今日はもう脳のリソースが残っていなかったので明日買うことにしよう。
ところで、シュレッダーを選ぶリソースは残っていなかったけど、日記の実装の途中を進めることは容易かった。趣味の楽しさなのか、「選択」は脳が疲れるからなのか。いずれにしても、趣味のコーディングに自然に集中できるようになったことは良いことだ。
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ちなみに日記の実装は、テンプレートを入れ替えたときに、入れ替えに成功したら緑のチェックマーク、失敗したら赤のバツマークを数秒表示するということをしていた。 ↩