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童貞を卒業した……

経験するところまでしたけど、なんだかフクザツな心境だった…………

卒業

表題のとおり、童貞を卒業した。いや、主観的な感覚としては、消失した、と言ってもいいのかもしれない。結論を先に言ってしまえば「あー、なんだ、こんなもんか」っていうのが、正直な感想だった。

卒業の時刻は 2026 年 7 月 11 日 23 時ごろのことだった。正確には素人童貞、つまり風俗デビューをしたということなので、童貞を卒業したとは認めない場合もあるかもしれないが、お店も含めるのであれば、一応、卒業ということになる。

ちょうどこの記事を書き始めている今は 7 月 12 日 23 時半ごろなので、卒業の瞬間からちょうど 1 日経過したことになる。これ以降の文章では便宜上「今日」と表現している部分があるが、執筆自体は後日となる。

書き残しておきたいことがいろいろあったが、帰宅してからは疲れていてあんまりそんな気分にならなかった。後述するが卒業後にもちょっとした事件があったし、心情もいろいろと複雑だったので休憩と感情や思考の整理という意味でも、少し時間を要した。そしてちょうどさっきようやく、筆おろしに関して筆を執る気になった。

書きたいことがいろいろあって、いつものごとく長くなって途中で書くのがめんどくさくなってしまいそうな予感がプンプンしているので、今回は時系列順に書きたいことをメモしてから、そこに付け加えるかたちで執筆を始めていくことにしよう。 これはだいたい書き終わってから追記しているんだけど、結局いつものように上から愚直に書いていたのでとりあえず最後まで書ききるのに 3 日以上を要した。そしてこの文は、さらに校正を一通り完了させてからまた追記しているが、結局 5 日以上かかった。

記事の公開方法について

ちなみにこの記事を投稿するかに関しては、執筆を始めた今も少し迷っていて決めかねている。初めての体験、それも自分にとってすごくトクベツ感を抱いていたことでもあるから、こと細かく記録を残したいという執着心がある。ただ、どこのお店に行ったのかとか女の子の名前とかを書くとしたら公開するのが難しい内容となっている。でもこの体験記自体は思い出として誰でも読めるかたちで記録に残しておきたい。だから、お店や女の子などは別途プライベート情報にしておきつつ、公開記事にするのがいいんじゃないかなと思った。

note で公開するとなると、いくら名前は出していないとはいっても、もしかしたらお店の関係者や女の子の目に触れて、うちのお店のことなのではないかと推測されて不快にさせてしまう可能性がゼロではないという心理的な抵抗がある。その懸念がなければ別に無料で公開しても良いのだが、今回はそういった事情を考慮して、有料記事として公開することにした。なにげに note で有料記事を公開するのは今回が初めてだ。

コンテンツに価値があると判断したから有料にするわけではない。単に個人的な童貞卒業記録として包み隠さず思ったことを語りたいが、当事者の方々に読まれるのは心苦しいという意味で制限をかけているだけにすぎない。もちろん、有料にしたから関係者の方々に読まれる心配がないというわけでもないのだが、心理的な防波堤としての効果を期待して有料にすることにした。まあ正直、有料記事を購入してもらってまで読まれてしまうのなら、もう正々堂々と読んでくれって感じではある(その場合は、決して悪意を持って書いているわけではなく、本当に思ったことを正直に書いたということだけは念頭に置いて読んでもらえると幸いです)。

素人童貞こじらせ駄文であることに変わりはないし、記録を残したいというただの自己満足でしかないので、正直、表示されている金額を払って読む価値はないと思ってもらって構わない。むしろ誰かから購入されたという通知が来るたびに、もしかしたら関係者の方なのではないかと怯えなければならない。なので、誰にも購入されないことを願っている。

その思いは数年来のこと

そもそもの大前提として、風俗へ行くことは前からずっと考えていた。考えていたというのは、思い返せば数年前に働いていた会社の同僚から雑談の場でそうした話を聞いて、行ってみたいなという軽い興味の気持ちから始まった。そこから年月をかけてだんだんとその興味が強くなっていって、ここ数ヶ月間の間では、その気持ちが高ぶりすぎて実際に現地まで行ったことも何度もある。

今回も実際にそうだった。予約も何もせずとりあえずお店の目の前まで行って、それからその場で決意して予約した。事前に予約してしまったらもう行かざるを得ない(キャンセルすると利用停止になるリスクもあるので)ので、直前までどうしようか悩んで、ムラムラを利用してその場の勢いで直前の予約をすることで、もうお店の前まで来ちゃっていてムラムラも止まらないし、この状況においては仕方ないという言い訳を作りたかったという心理が働いていた。

今までも現地まで行って結局なにもせず帰ってきたことが何度かあったが、それはとりあえず散歩という名目でお店のある地域まで行って、あとからポータルサイトで予約状況をを見て、気になっている女の子が出勤してなかったとか、すでに予約が取られてしまっていたとか、そういうので諦める理由を無理やり作って、まだ今じゃないと優柔不断になっていただけだった。だからもし、すべての条件がそろっていたら、もっと前(以前に現地まで赴いたとき)に卒業していた可能性もありえる。

というか、後述しようと思っているが、実は今回も今回で、全然条件はそろっていなかったというか、むしろ状況は諦める方向に傾いていたんだけど、今回ばかりはどうしても経験してみたいという気持ちがかなり強くなっていて、それでわりと無理やり行く決心をつけたまである。だからこそ、実際に体験して「あー、なんだ、こんなもんか」って思ったときに、本当は状況もあんまり良くなかったし、あのときに思いとどまっておけばよかったなぁって少し後悔したりすることになった。

ムラムラ

先述したとおり、大前提としてずっと前から行きたいとは思っていた。でも、11 日に、「よし、行こう」と事前に決めていたわけではない。なんならこの日、起床した時点ではまだ行こうとは思っていなかった。今は(5 月から)ニートなので、生活リズムも乱れていて、最近は昼夜逆転が常習している。この日は陽が完全に登った午前中に寝落ちして、夕方の 16 時半過ぎごろに起きた。だからこそ、時間もないし今日行くなんて、思ってもいなかった。

だけど、最近ちょっとポルノ中毒に関する書籍を読んでいたりしてポルノ断ちをしていた。それとあわせて、オナニーも控えるようにしていた。卒業する前は 6 日の 22:25 ごろが最後のオナニー(射精を伴うもの)だったので、この日の時点で 5 日ほど経過していた。そしてアダルト動画に関しても 6 月 19 日の 1:51 ごろを最後に観ていなかった(画像やイラストなどは 6 月 26 日の 2:56 ごろが最後だった)。

端的に言えば、かなりムラムラしていたということになる。ムラムラを解消したければ、オナニーすればいいわけだし、想像だけでとりあえずいったん抜いてしまえばポルノを観ることもなく性欲を解消することはできた。しかし、風俗を、性行為を、実際に体験することに対する興味というのは、なかなか消えるものではない。特にポルノ断ちをして視覚的な刺激が日常から消えた分、より風俗への憧れに対しての解像度が高まってしまったとも言える。

いざ、現地へ

そして、そんなムラムラを抱えたまま、18:15 ごろだったかな、ふと気になってる女の子の予約をチェックしたら、11 日の残りの時間(24 時まで)はすべての時間帯が空いていることが分かった。その時点で、なんかスイッチが入ったような感じがした。

毎日の日課としていくつかの日常タスクを設けているのだが、その中に瞑想がある。この日も瞑想を 30 分ほどしたのだが、瞑想が終わったあとでもムラムラしていたので予約をチェックしたんだったと思う。それくらい、ムラムラしていた。そして予約が空いているということを知って、その時点ではもう日も沈んでいたし今日は時間もないだろうと思いながらも、なんか妙に活力が湧いて、同じく日常タスクの一つであるワークアウト(腕立て伏せがメインの筋トレ)をすぐさま始めた。

そのあとプロテインを飲みつつ、整腸剤などを服用するためにバナナを 1 本食べたあと、食器洗いをした。やけに頭がすっきりしていたのを覚えている。そしてそのあとシャワーを浴びた。シャワーから出てきたら、すぐに歯磨きをした。普段は寝る前以外に歯磨きをしないんだけど、その前の晩に磨くのがめんどくさくて磨いていなかったし、もしかしたら本当に風俗に行くかもしれないって思った(実際に行ったわけだし)のでこの時点ですぐに磨いた。

細かい時間帯(だいたい)は以下のとおり。

時刻 行為
18:33 プロテインを飲んだ
18:40 バナナを食べ始めた
18:46 整腸剤などを服用した
19:28 シャワーを浴び終わった
19:39 歯磨きが終わった

この時点で、まだ日常タスクの一環である、読書とリスニングがまだ終わっていなかったのだが、なんかもう頭の中は風俗デビューのことで支配されており、そんなことをしている余裕は精神的にも時間的にもなかった。いったい瞑想とはなんだったのか。

もちろんこの時点では予約もしていないし、本当の本当に風俗デビューするのかは、まだ決めかねていた。それでもとりあえずまずはこの日も現地に行ってみようということで、時刻はすでに 20 時を回ろうとしていたのだが、支度をして、駅に向かった。

20:04 の電車に乗って、20:41 にお店の最寄り駅に到着した。ちなみにここまで書いてなかったが、もうずいぶん前からお店はポータルサイトでいろいろ見ていて、もし本当に卒業するなら、このお店のこの女の子、ともう心のなかで決めていた。だからどこに向かうのかについては、いつもはっきりしていた。

駅に到着してからしばらく歩いて、ちょうど 21 時になる前くらいにお店の目の前まで来た。そしてそこから少しひとけの少ない駐車場に入って、予約の電話をするかどうかを少し考えた。「考えた」と言いつつも、内心、すでに腹を決めていたのかもしれない。電話の発信ボタンを押す手には大した迷いがなかった気がする。

予約

そしてついに、電話をした。20:56 のことだった。事前の予約ならポータルサイトからでもできるが、もちろんここに来るまでまだ予約はしていないし、もし本当に予約をするなら、直前の予約になるので電話での予約が前提だった。発信ボタンに手をかけて発信が始まったとき、ああ、ついにこのときが来てしまったか、となんかドキドキするようなワクワクするような、複雑な心境だった。

通話が始まって、まずは直前の予約となることにお詫びをしつつ、直前の予約でも可能かどうか尋ねた。事前にポータルサイトでは予約が空いていることは確認していて、気になってる女の子を指名したところ、現在待機中なので予約できますよと言われた。

次に、支払い方法について聞いた。そう、実は、現金を持ってきていなかった。これも、まだ決めかねている段階だったので、意図的に用意していなかった。後戻りはもうできないっていう状況を作る勇気が出なかったので。そして普段、一切現金を使わないのでほとんど持ち歩くことがない。一応、緊急用の 1 万円札が入っていたが、もちろんこれでは足りない。それに、現金だと風俗に使ったという記録が残らないので、できればカードを使って支払いたいと考えていた。でもカードが使えるのかどうか定かではなかった(一応、使えるっぽいという情報をネットで前に見た気がするが、本当かどうか分からないし今は違うかもしれないと思った)のでそれを確認しておく必要があった。

回答はやや複雑だった。まず、デビットカードは使えないと言われた(後述するが、実際には使えた)。クレジットカードなら一応対応はしているが、20% の割増料金になると言われた。これってカード会社の利用規約的に大丈夫なのかと思いつつも、そこで言い争いをするつもりは毛頭なかったので、とりあえずカードだと高くなるということを念頭に置いた。

ただし、入浴料の支払いと、女の子への直接の支払いは別で、入浴料はカードでもいけるが、女の子への直接の支払いは現金のみだと言われた。でも、女の子に直接支払う額も含めて、いったんお店側に全額支払って、お店側に現金を立て替えてもらって、それをいったんこちらが受け取って女の子に渡す、という方法なら、そのお代も含めて全額カードで支払えると案内された。しかしその対応もおそらく今月までということらしくて、来月以降は女の子に直接支払う金額に関しては、お客さん側で現金が必要になってくると言われた。

まあなので、とりあえずこの日に限っては、カードでもいけるということだった。でも今後は現金が必要になってくるし、そもそもカードだと割高になるということで、仕方ないから現金をおろしてきたほうがいいかなと思って、いったんお店にはそのことを伝えて電話を切った。

UFJ の ATM は駅方面にあり、電話を終えてすでに 21 時を回っていたので、往復で帰ってくるとさらに時間がかかってしまう。電話を切る前に現金をおろせる場所について聞いたのだが、ATM は分からないが、コンビニ(ファミマ)ならおろせるというふうに言われていたので、まあ手数料は取られるけどコンビニのほうが現実的かなと思ってコンビニに向かった。もうこの時点で諦めるという選択肢が頭から排除されていた。

そして、コンビニに行って、さらに頭を悩ませることになる。なんと、営業時間外でお金をおろすことができなかった。しかも、毎月第二土曜日の特定の時間帯という、ピンポイントでの利用不可だったので、もはや運命に行くなと警告されているかのような気分になった。もちろんこの時間帯が利用不可能なことは知らなかった。現金なんてほぼおろすことはなかったから。

今から(コンビニではない)UFJ の ATM まで行っておろしてくる気力も時間もなかったので、改めてお店に連絡した。21:07 だった。ちょっと記憶が曖昧なのだが、さっき書いた支払い方法の詳細に関しては、ここで聞いたのかもしれない。初回の電話ではカードだと割高になることしか聞いていなかったかもしれない。この 2 回目の電話で支払いの詳細を聞いて、一応今月までなら全額カードでもいけるという話を聞いたんだったかも。

1 回目の電話では、割高になることも踏まえて、いったん現金をおろすという方向で考えていたので、あまりカードでの支払いのことについて詳細は聞いてなかった。でもここに来て現金はちょっと今すぐ用意するのが難しそうという判断になり、改めて相談したくて電話をしたんだったかな。で、全額カードでもいけることを聞いて、一応可能ではあるが、割高になることも踏まえて、まずはいったん考え直すこととして、また電話を切った。一応、仮で予約はしてもらったが、もうちょっと検討したいと伝えた。

さて、ここまで来て、ちょっとだけ冷静になって、本当に今日でいいのか? と考え直し始めた。もうすでに時刻は 21 時を過ぎており、営業終了は 24 時まで。プレイは 2 時間あることを考えると、かなりギリギリとなる。もし本当に今日デビューするなら、もうすぐに決断しないと時間が迫ってきてしまう。でもここでいったん考え直して、こんなに時間ギリギリなら、今日もまたいったん出直して、また考え直すでもいいんじゃないかと思ったりした。

ちょっと考える時間も含めて、いったんそのエリアを少しだけ離れて、近くにあった公園に寄った。ちょうどおしっこもしたくなっていたので、公園の公衆トイレに入った。そしてそこで用を足したあと、個室の狭くて汚い空間でウンコ座りをして、目を閉じて少し考えた。「本当に今日でいいのか?」って。それからそのままの態勢で 5 分だけ瞑想をしてみた。もちろん場所や環境、態勢の問題もあるだろうが、まったく集中できなかった。もう頭の中は風俗のことでいっぱいで、それしか考えられなかった。

そして、ついに、決断した。もう、ここまで行きたいという気持ちに従って行動しているのなら、勢いで思い切って卒業しちゃえ、もうどうにでもなれという、少し吹っ切れた感情になった。どうせ、行きたいと思ったのは、今に始まったことではない。もとをたどれば数年以上前から興味はあった。それに何度も現地まで来て同じようにその場の勢いで卒業してしまう勇気を出すという行動は起こしている。今さらなんだというのだ。そんな気持ちになった。

そしてまたお店の前まで戻り、3 度目の電話をした。時刻はすでに 21:26 となっていた。開口一番、何度も申し訳ないと伝えつつ、ついに決心して、カードで支払えるなら、予約しますと伝えた。すでに初回の電話の時点でもうお店のすぐそこまで来ているということは伝えていた。お店の人も優しくて、それなら、とりあえずいったん来店してもらって、そこで説明を聞いて、それから考えるでもいいですよ、それでもしなんか違うなと思ったらなしでも大丈夫ですので、と言ってくれた。なので意を決して、ついにお店の前に躍り出た。

もうそこまで話が通っていたということもあって、ちょうど自分がお店の入口に顔を見せたとき、店員さん(ボーイさんっていうのかな)がお店から出てきて、さっきまで電話していた者ですと伝えたらすぐに案内してくれた。そしてそのまま、入口付近の待合室のような部屋に案内された。

受付

部屋には 2 名ほどほかのお客さんがいた。プレイ時間を含めたらもうかなりギリギリの時間帯だってのに、意外だなと思った。あらかじめこの時間帯で予約をしていたのだろうか。いずれにせよ、マスクをしていたとはいえ、直接ほかのお客さんと同じ空間で待機させられるっていうのは、ちょっと気まずい感じがあった。しかも自分は一番前の席に案内されて、自分からは見えないけどほかのお客さんからは自分が見えるところにいたので余計に気まずい感じがした。

ほかのお客さんは自分が入る前からいて、自分のあとに新たに入ってくるお客さんはいなかったので、自分が最後に残った。その間も飲み物の準備をしてくれたり、支払いの説明をしてくれたりした。

支払いの前に本人確認を求められた。マイナンバーカードがあればいいだろうということで、それを提示した。ちなみに名前はふつうに本名(苗字)を伝えていたのだが、本人確認でそれが一致してないとダメなのかとか特に気にも留めていなかったが、どうなんだろう。まあここで仮名を使ってもし一致していなかったらなんか気まずいので適当なこと言わなくてよかった。

支払いに関しては事前にカードで支払うこと、ブランドが JCB であることなどを伝えていたので、それ用の支払いの用意をしてくれていた。どうやら JCB は機械での読み取りができないようだった。一応、店員さんのほうも念のためということでカードを通してみたが、やはり JCB は非対応とのことで、代替手段として二次元コードを読み取って、アクセスしたサイトからカード情報を入力して決済する方法を案内してくれた。

ちなみに電話ではデビットカードは対応していないと言われたが、一応仕組み上は使えることが多いし、使えなくても一応ビューカードは持ってきていたので、まずはダメ元でデビットカードを試してみるかということでデビットカードを提示した。機械での読み取りができないのは JCB だから、という理由だったが、最初はこっちはそれを知らなかったので、やっぱりデビットカードじゃダメなのかなと思ったけど、そのあとすぐに二次元コードでの支払い方法を案内してくれて、そっちでは問題なく決済できたので、結論、デビットカードは使えた。

金額は、本来は 67,500 円だったが、事前に電話で案内があったとおり 20% の割増料金になるので 81,000 円の支払いだった。随分前から心に決めていたこのお店は高級ソープに分類されるので値段は高めだったが、初めてでドキドキしていることもあり金額のことはこの時点ではそれほど気には留めていなかった。それよりも、ついにこの瞬間が来てしまったかと少し動揺する気持ちのほうが強かった。

そういえば、ポータルサイトでは、お店をお気に入りに登録していることを事前に確認しますみたいなことが書かれていた。予約状況の確認などで何度もお店の情報はチェックしていたものの、実はまだお気に入り登録はしていなかった。これは、本当にデビューするそのときに登録しようとなんとなく思っていたのだ。もうお店の中まで来てしまったし、今さらあとには引けない。おそらくこれから提示を求められるのかなと思っていて、そのときにログインしていないとかお気に入り登録していないとかでもたつくのも嫌だったので、支払いの前の待ち時間にログインして登録しておくことにした。

普段は iPhone ではログインしていないので、これが iPhone での初めてのログインだったかもしれない。しかしこのタイミングに限って、1Password のマスターパスワードロックがかかってしまって、めっちゃ長いパスワードを入力しないといけなかった。マスターパスワードを求められることはそんなに頻繁ではないんだけど、なんでこのタイミングで求められるのかと少し辟易とした。ちょうどこの時間帯だけコンビニの ATM が対応してないとか、何かによって阻まれているかのような気持ちになった。しかも最前列で、このタイミングではまだ後ろにほかのお客さんがいたというのもあって、覗かれるリスクとかも考えて余計に神経をすり減らした。しかも 1 回間違えたっぽくて認証通らなかったし。つくづく運がない。

なんとか 1Password を起動してポータルサイトにログインした。そしてそこからお店のページにアクセスして、お気に入り登録をした。iPhone の画面での UI や導線に慣れていないのでどこからお気に入り登録したお店のページに飛べるのかも分かってなくて戸惑ったりした。いつ確認が来るのかも分からないし、もうすぐ卒業の瞬間を迎えてしまうという焦燥感のようなものもあったし、なんかいろいろ落ち着かなかった。

でも、結局、それを確認されることはなかった。おそらくこれは、電話ではなくそのポータルサイトから事前に予約をした場合の話で、予約した人がそのアカウントの持ち主であることを確認するために、お店をお気に入り登録しているかをチェックしているのかもしれない。でも今回は直前の予約だったこともあって電話で予約したので、そもそもこちらがそのポータルサイトを使っているということ自体、お店の人には共有されていない。だからチェックされることもなかった。じゃああの場でいろいろ焦って登録したのはなんだったんだ……。なんかもういろいろしっちゃかめっちゃかだ。

支払いのあと、一枚の用紙を渡されて、そこに希望のプレイの記入を求められた。受けが良いか攻めが良いか、マットプレイの有無、即々の有無などと、最後に署名を漢字フルネームで求められた。一応これらの用語は知ってはいたものの、ちょっと落ち着いていなかったということもあってどう記入したらいいか迷ってしまったので、ボーイさんを呼び止めて一つ一つその場で説明をしてもらいながら記入した。

受けか攻めかに関しては女の子にお任せという項目があり、まあとりあえずお任せにしておけば大丈夫ですよと言われたし、個人的にもそのほうがいいかなと思ったのでそれを選んだ。童貞卒業もそうなんだけど、それと同時に風俗としての体験ももちろん初だし、本番以外のことも経験として受けてみたいということで、マットプレイもありにした。それから即々に関しては、家を出る前にシャワーは浴びたものの、駅からお店へ来るまでの間にもいろいろ歩いたりしてちょっと汗をかいていたというのもあるし、いきなりしてもらうっていうのもなんか心の準備とかができないんじゃないかと思って、そっちはなしにした。

どのタイミングかは忘れたが、布製の袋を手渡されて、その中にスマホを入れるように案内された。いわゆる盗撮防止というやつだ。まあこれはある程度予想できていた。Apple Watch とか Oura リングとか鍵とか、そういった身の回りの貴重品も入れる必要があるのかなと思ったけどそれは入れる必要はなかった。カード入れは iPhone と一緒に入れた。プレイが終わるまで預かられるのかなと思っていたけど、あくまで盗撮防止ということみたいなので所持はしていても良いとのことだった。

これもどのタイミングだったかは忘れたが、支払いを済ませたあと、現金の入った封筒を受け取った。これは女の子に直接渡すお金だ。本来なら自分で現金を用意して手渡すものだが、今回は全額カードで支払ったので、その分をお店が立て替えてくれるようなかたちになった。入浴料も女の子に直接渡すお金も前払いだったので少し安心した。プレイのあとで決済できないとかトラブルが生じたら嫌だからな。

ボーイさんに説明してもらいながらその場で記入してそのまま用紙を渡した。そこからまたちょっとだけ待って再び声をかけられて、移動を求められた。ついに、ここから童貞卒業までのカウントダウンが始まったような気分になった。

初対面

待合室を出たら、階段を登るように案内された。そして後ろから大きな声で「いってらっしゃいませ」的なことを言われた。なんかいろいろ緊張していて、もうそれどころではなかった。そして階段を少し登ったところ(階段の途中)で、ついに、指名をした女の子と初の顔合わせをした。

どこで顔を合わせるのか分からなかった、というか自分で部屋に入ってその中で待っていてくれるものとばかり思っていたから、階段の途中で顔合わせをするのは予想外だった。だから、自分で扉を開けてどんな雰囲気の人なのかなと想像を掻き立てたり心の準備をしたりする間もなく、急に対面した感じになった。

顔合わせのときの印象だが、正直これを書くのが一番気が重い。特にこれが誰かに読まれることを想像するとなおさらだ。ましてや本人やお店の人がこれを読むことはまったく意図するところではない。なぜなら、印象が想像と違ったからだ。

これに関しては、もう本当に誰が悪いとかでもないので、素直な気持ちを表現しようとすると、とても言葉に困る。世間ではそれを「パネマジ」って言うのだろうけど、あのときの感情はそんなに単純ではないような気もする。

行為そのものも初めてで、しかも 30 歳になるまで一度も経験がない、そのうえ、お店で卒業することに対してもすごく悩んでいたというか、自然なかたちで彼女ができて、お互いの関係が深まった状態での納得した初体験にまだ夢を見ていたので、お金さえ用意すれば、あとは自分の意思だけでできてしまうお店での卒業に抵抗があったのも正直なところだ。

だからこそ、初めての体験を美化しすぎていたというか、過度に期待しすぎていたのかもしれない。そして、このお店の口コミでは、写真どおりとかむしろ逆パネマジとか言われていたし、お店も高級店に分類されるし雰囲気や印象も信頼できるものだと思っていたので、まさか世間一般(特に大衆店など)で言われるパネマジのショックをここで受けるとはまったく想定していなかった。

そのせいで、余計に女の子と会った瞬間のがっかり感が強調されてしまったのかもしれない。「がっかり」とか表現しちゃうのは本当に心苦しいんだけど、これはお店のせいではなく自分のせいだ。それを踏まえた上で、あえて正直に言えば、それが最も端的にあのときの感情を的確に表現していると思う。だからこそ、それを言葉で表現するのが心苦しい。

でも、初体験だからちゃんと記録には残しておきたい、という気持ちが交錯して、帰宅後、この記事を公開前提で書くこと自体を迷っていた。自分だけが読み返せるようにプライベートでまとめても良かったのだが、今までも童貞をこじらせた記事を散々書いているし、お店かどうかに関わらず、卒業するときのことは記録にしっかり残したいという執着は前からずっと持ち続けていて、ついにその瞬間が訪れたので、やっぱりどうしても書かざるを得なかった。

でも、もうここまで書いてしまったら、後は野となれ山となれ、だ。正直そのことを書くのが一番億劫だったから、ここからは多少気が楽になるだろう。ここから先は、女の子やお店には本当に申し訳ない、そして自分のせいであるという前提で、正直に思ったことや体験したことを赤裸々に記していく。かなり失礼な表現を連発することになるだろうが、本当に申し訳ないという気持ちで書き綴っていく。

部屋への案内まで

先述したとおり、出会った瞬間の素直な感情は、期待していたものではなかった。マッチングアプリでもそうだが、最近は加工技術も目覚ましいものになっているので、写真だとかなり魅力的に見える。それはもはや避けられない流れなのだろう。わざわざこの業界の用語で「パネマジ」なんて表現しなくても、マッチングアプリ含め、ほかの市場においても発生していることだし。

特に肌艶は写真ではまったく分からない。実際に近くで見るとだいぶ印象が変わるのは、それが一番大きな要因なんじゃないかな。もちろん光の当たり方とかいろいろ考えられるけど、魅力的に見える、かつそれが写真ではごまかせるポイントの代表格というのは間違いないだろう。

もうやりたいという気持ちだけが先走って、その瞬間に出会うまで、そのことを一切考えていなかった。逆に言えば、その可能性を考えていたら、デビューすることもできなかっただろう。少なからず知識としてはそういったことがあるというのは知っていたのだから、もちろんこれは自分の選んだ選択であり文句を言うつもりは毛頭ないのだが……。

ともかく、もうお金も払っちゃったし、ここで引き下がるわけにもいかない。階段で初対面した女の子にまずは封筒を手渡した。先ほどの現金だ。中身を確認したのち、それをどこかにしまい、手をつないでもらった。

自分よりも年下の女の子だったが、手は少ししわがれているような感じがした(めっちゃ失礼で申し訳ない……)。あるいは乾燥していてカサカサだったのかもしれないが、とにかく思っていた印象とは違った。もっとしっとりしているかと思ったけど、それも幻想なのかな。まあこういう仕事柄、水に多く触れたりすることで乾燥しやすくなっちゃったりするのかな。

そのまま案内されるがままに、一緒に階段を登り、部屋の前で靴を脱いだ。なんかいろいろ複雑な心境だったので、目の前のことに集中できていなかった。女の子に脱いだ靴を棚のようなところに置いてもらったのだが、なんだかそれすらも申し訳ない気持ちになった。それくらい自分でやりますよ、とも言えず、なんかしどろもどろな対応になってしまっている自分にも気づいて、いたたまれない気持ちになり、より感情が混迷を極めた。

部屋に案内されてまずはベッドの上に座るよう促された。その後、床にひざまずいて丁寧なお辞儀とともに挨拶をしてもらった。これが掲示板とかで話に聞く風俗嬢の挨拶なのかと思ったが、もはや何の感動もなかった。それと同時に部屋も一通り見回したのだが、思ったよりもこぢんまりとしていて簡素な造りだった。汚い、とまではいかないが、部屋そのものは、とても 2 時間で 67,500 円(実際には 81,000 円支払ったが)もする出で立ちではなかった。目の前で起きている体験のすべてがありふれた日常の延長線上のような感覚を覚え、期待で膨らみすぎた夢が眼前で一気に爆ぜるような、そんな虚無感を感じた(本当に申し訳ない……)。

プレイ開始まで

階段で初めて顔合わせをしてそのまますぐ手をつないで案内される時点からすでに少し会話はあったが、部屋で改めて挨拶してもらってから、まずはちょっとした会話が始まった。エッチな接客かどうかに関わらず、美人な女性と会話をするときは緊張してしまうことがあるのだが、見た目の印象(特に肌艶)が写真で見るのと違うがっかり感もあったせいか、もう緊張っていう感じの感情ではなかった。むしろこれから目の前にいる女性を初めての相手として、事実上、童貞を消失してしまうけど本当にいいのかという焦りに似た感情だった。それに加え、初めての体験、見知らぬ空間、写真と印象が違う女性との密室でのやり取りということもあって、ここで脅されたりしてトラブルに巻き込まれるのではないだろうかといった恐怖も少しばかりあった。

本当に正直なことを言えば、もしこのままキャンセルできるのであればしたいという気持ちだったし、キャンセルできなくても、本番行為を伴わないようなプレイ(マットプレイなど)だけで陰部への直接的な刺激は避けて、(素人童貞になるのも含め)なんとか童貞はまだ卒業はしていないみたいな言い訳を作れる状況に留めておくことはできないだろうかとか、本気でそんなことばかり考えていた。あれだけ期待と緊張でドキドキしていた(実際、そこに来るまでのウォーキング時の心拍数もいつもより 1.4 倍くらい高かった)のに、いざ会ってみるともはや興奮とかは完全に失っていて、目の前のこの状況をどう切り抜けようかといった、ある意味、別の邪念が生まれていた。まさに心ここにあらずといった感じだ。

部屋に入ってから少し話をしたが、あまり会話ははずまなかった。これは最初だけでなく、全体を通してそうだった。身につけていた所持品を外して棚にしまったり服を脱いだりする間の軽い雑談って感じだったと思うが、そのあと気分の盛り上がりもなくさっさと裸になってプレイに入ってしまったので、たいした会話はなかった気がする。年齢や、今日はどういう事情でここに来たのかなどを訊かれたりしたと思う(たぶん出張で東京に来るついでに予約する人とかもいるだろうからそういうのを訊かれていたんだと思う)。

ちなみにこの会話の流れで、今まで女性とそういった行為をしたことがなくお店も利用したことはないが、どうしても興味が抑えられなくて来た(つまり童貞である)ことを伝えたが、童貞を卒業することに対するトクベツ感を演出する回答は特にしてもらえなかった。「あ、そうなんですね。じゃあ今日は楽しんでいってくださいね」みたいな感じだったと思う。まあ女の子にとっちゃ、リアルで恋愛できないくせに性欲だけはいっちょ前で、性欲発散目的で群がるオスの一匹という認識でしかないだろうからな。でもなんか、これから初めてを捧げるっていうのに、あまりにも反応が薄かったので、こんなもんかとちょっと拍子抜けしてしまった。まあほかにもこういうお客さんはたくさんいるから日常茶飯時だったりするのかな。

そこから徐々にプレイに入っていったのだが、どうやって会話からプレイの流れに入ったのか、プレイの最初は何だったのか、そのあたりのことがあまり思い出せない。興奮や緊張をしすぎていて思い出せないならまだしも、こんながっかり感を抱えたまま童貞を消失していいのかという焦りで違うことを考えていて思い出せないっていうのがまた皮肉なものだ。

上半身脱衣

順番は定かではないが、一応どんな感じの流れで進んでいったのかは覚えている。まずは自分が先に上裸になったと思う。いきなり身体を触られてばんざいするように促されて、脱がせてもらった。会話もはずまずあまり距離が縮まっていない中での急なボディタッチだったので、身体が警戒してこわばってしまったのはよく覚えている。

そのあとはこっちが脱がせる番だった。両手を広げてハグしてもいいよというポーズをとったのち、ハグを求められた。初めての女性とのハグ。あまりにもあっけなさすぎて拍子抜けしてしまった。手以外の女性の肌に直接触れたのが 30 年生きてきた人生の中で初めてだったのに、ほとんど感動を覚えることがなかった。いくら写真と違ってがっかりしていたと言っても、さすがに抱きついたり肌に触れたりすれば何かしら湧き上がるものがあると思っていたが、まったくそんなことはなかった。むしろ会う前のドキドキを感じていたときのほうが欲情する気持ちが強かった。

イメージの中の女性の身体はもっと柔らかくて抱き心地の良いものだと思っていたが、実際にハグしてみると思った以上に身体(特に背中)がゴツゴツしているなという印象を受けた。これは女の子の体格や骨格がそうだったというよりは、今までの人生で想像を含まらせすぎて単に幻想視しすぎていただけだろう。まあさっき会ったばかりの人だからこちらも警戒心も解けてなくてギュッと抱きしめる感じにはなっていなかったというのもある。動きもぎこちなかったし。

ハグの流れで見えた背中にある衣装のチャックを下に外してほしいと言われた。言われるがままチャックを下ろしたら、また対面の姿勢に戻って肩にかかっている衣装の紐を外すように指示された。

ゆっくりと上半身があらわになっていく。もともと裸になることが前提なわけで、はじめからある程度露出が多い格好ではあったから、特に何の感情の変化もなかった。上半身は、あとは白いブラジャーを残すのみとなった。再びハグをする流れになって、今度はブラジャーのホックを外すように求められた。よく、童貞がここでブラのホックの外し方がわからなくて戸惑うみたいな話を聞いたことがあるけど、どうやってくっついているかを知っていれば簡単に外すことができた。緊張もしていないから別になんてこともなかった。

そしてブラジャーのホックを外して再び前面に身体を起こすと、上半身が裸になった姿が目の前にあった。あまりにもあっけなかった。そして、あれ? と思った。上裸を見ても興奮しなかったことはもとより、なんか、小さいなと思った。プロフィールでは F カップと表現されていたが、これが F カップなのか? となった。写真だけじゃなくてカップ数にも印象と乖離があってさらに幻滅してしまった。たしかにプロフィールの写真や動画で見ると、F カップってこれくらいなのかって納得できるサイズではあったのだが、実物を見るとかなり小さく見えた。これもパネマジと同様、ブラジャーで両脇から寄せて大きく見えるように見せているのか、それとも本当は F カップではないのか、もはや知る由もない。実物の印象は、C とか D とか、それくらいに見えた。いや、もちろん生身の女性のおっぱいを見たのはあれが初めてのことだったから、完全な想像で当てにはならないかもしれないが、本当にそれくらい小さく見えた。たぶんアダルト動画とかで異様にでかいおっぱいばかり見ているから目が肥えてしまっていたのだな……。

さらに付け加えると、光の当たり方や色合いなどの問題なのだろうが、映像の中で見ているものとは印象が異なったのも興奮しなかった理由の一つだと思う。別に部屋は暗いっていう印象は受けなくて、若干薄暗いかなくらいで、裸体をしっかりととらえるには十分の明るさはあったと思うのだが、映像で見ている女性の裸体は、もっと血色がいいというか、魅力的に見えるように色味が赤っぽく調整されていることが多いのだろうと思われる。実際、iPhone で撮った写真なんかも実物よりきれいに見えるように自動で加工されているもんな。あんな感じなのかも。たぶんあれが実際の女性の一般的な素肌で、血色は悪くはないはずだけど、思っていた鮮やかさがなかったのとブラジャーの跡などがやけにリアルでそれもなんかあまりそそられなかった。やっぱポルノって、かなり濃い味付けをされているのだろうな。目の前の女性に興奮しないのは、見た目が思っていた感じではなかったとかだけじゃなくて、映像に慣れちゃっている面も大いにあるなと感じた。

ペッティング

上裸になったら、することは一つ。もちろん、触る流れになった。直接見るだけでも初めてなんだから、当然触るのも初めてだ。促されるままにおっぱいに手を当ててみたのだが、ハグしたときの肌の触れ合いと同様に、なんか柔らかいものを触っている、という印象しかなかった。肌はしっとりした感じで感触は良かったが、触り心地という観点だけで言えば、うちにあるピカチュウのぬいぐるみをなでていたほうが心地が良いかもしれないと思った。ああ、本当にこんなもんなんだ、という印象がさらに強くなっていった。

自分としてはふつうに触っているだけでもう十分だったのだが、女性のほうから乳首をつまむように促された。これは言葉でそう言われたのではなく、手をつかまれて、なにかをつまむようなかたちになるように指を動かされて、そのまま乳首に当てられた。この時点で自然と乳首をつまんでほしいのだなということがわかり、指示されるままに従った。一応気遣って、「痛くないですか?」と聞いてみたら、「私ちょっと変わっていて、痛いくらいが好きなんです」って言われた。それを言われたところで強くつまみたいとも思わなかったので、そのまま加減をしながら乳首をつまみ続けた。少し控えめな喘ぎ超えを出して感じている素振りを見せたが、明らかに演技だなと分かったので意に介さなかった。個人的には手のひらでおっぱい全体を揉むようにしていたほうがまだ心地よかったのだが、なんかもう始終、指示されるままな状態で、こっちがご奉仕しているかのような気分になった。

キス

時系列的にこのあとだったかは覚えていないが、もちろんキスもした。プレイ全体を通して最も印象との乖離が激しく残念に思ったのがキスだった。ペッティングやエッチそのものは、特に男は性欲を満たすための行動という位置づけになりがちだが、キスは男女の行為の中でもどちらかといえば愛情や気持ちを確かめあうものという勝手な印象が強い。そのキスが最も違和感があったというのは、ある意味で当然なのかもしれない。だってまだ会ってほんの間もない段階で、しかも会話もはずまない状態だったので、関係値もほとんど作られていないのだから。そして、女性との初めての行為を目前にして、ほとんど湧き上がるものがなかったわけで、そりゃキスに何も感じないのも無理からぬことだっただろう。

顔を超至近距離まで近づける行為なのでそれが余計に気まずかった。今までもそうだったが、キスのときは特に所作がなんだかすごくぎこちなくなってしまった。どのタイミングで目を閉じるのかとか、どのタイミングでキスを終えて目を開くのかとか、どこまで唇を密着させるのかとか、ディープキスのほうがいいのかとか、そんなことばかり考えていた。それを考えてなかったとしても、唇の感触などはまったく印象に残らなかった。ただ唇が触れ合っているだけっていう、おっぱい触るときと同じような、いや、気まずさやぎこちなさが入っている分、むしろ早く終わってほしいとすら思うくらいの印象だった。

キスは行為の中で複数回行ったが、一番最初はただ唇をあわせるだけで、それ以降のキス(本番行為などの最中)でディープキスをしたんだったと思う。そっちも特に興奮はなくて、見えてはいないが舌を尖らせて入れているのか? って感じるくらい舌の感触が硬くて全然エッチな気分にはならなかった。視覚情報がない分、余計に口の中になにか異物を入れられているかのような印象しか受けなかった。

ちなみに、このときではなくプレイが始まったあとのディープキスでのことだったが、キスによって相手の息が漏れたときにほんの少しだけ息を伝って口臭が感じられた。別に不快になるほどの異臭ではなかったんだけど、女の子でもキスをする距離で口を近づけたら多少の匂いはするものなんだなと思った。これも女性は匂いも良くて興奮するものであるものだという勝手な幻想だろう。

乳首舐め

それからこれもどのタイミングでだったかは覚えていないが、上裸になったあと乳首をいじられた。アダルト動画とかでもよく出てくるから、男でも乳首が性感帯の人は実際にいるにはいるんだろうが、自分はまったく乳首で興奮したことがないし、開発しようとも思っていなかったので、乳首をつままれても何も感じなかった。むしろほんのちょっとだけ痛いと感じるくらい。

ただ、これはちょっと自分でも意外だなと思ったのは、そのあと手ではなく乳首をキスするようなかたちで歯で甘咬みされたのだが、それはちょっとだけ心地よい気分だった。気持ちいいまではいかなかったが、悪くない感覚だった。今まで乳首に一切快感を覚えたことがなかった(手でつままれた時点でもそうだった)ので自分でもちょっと驚いた。といっても本当にちょっと心地よい程度だったんだけどね。

下半身脱衣

ひとしきりのペッティングやキスなどを終えたあと、ついにフェーズは下半身に移った。記憶ははっきりとはしていないが、たしかこれも先にこっちが脱いだと思う。ちなみにズボンは外出用のタイトなものを履いていった。最初はボタンを外そうとしてくれたのだが、紐の部分がきつく結ばれていたのもあって、ボタンを外しても容易に脱げないことは分かっていた。というかボタンは正直飾りみたいな感じで脱いだり履いたりするときに使うものではない。それをやんわりとそのときの所作で示したら、「どうやって外せばいいの?」と訊かれたので、紐を外す必要があることを伝えた。紐を結び直すのがめんどくさい(かといって紐を結ばないとサイズがあわなくてずり落ちてしまうので履くときは結ばざるを得ない)ので、ふだんは腰のところで引っかかるのを無理やり通しているのだが、ここではそんなぎこちない感じになるのは違和感があると思ったので、紐を外さないと脱げないという答え方にするのが妥当だと判断した。

しかし、ふだん紐の結び直しを行わないからか、やけに硬く結ばれていた。蝶結びにしているから紐の端を引っ張れば簡単に取れるだろうと思っていたのだが、注意が散漫になっていて手こずっているうちにほどき方を間違えてしまったようで、ほどくどころかむしろ小間結びを作ってしまい余計にほどけなくしてしまった。何度か書いているようにがっかりした印象が強く残っていて、ここまで来ても興奮の一つもしていないので、本当にこのまま卒業していいのか? といった、ある種、別の煩悩や迷いで注意が散漫になっていた。

もちろんそのままじゃやはりすぐには脱げないので、なんとかその小間結びをほどこうとしていた。しかし焦ってはいなかった。というのも、早く脱いですぐにやりたい! という、はやる気持ちがまったくなかったので、別に急がなくてもいいかと思っていたからだ。むしろ、なんかこのまま脱ぐのに苦戦して、いい感じに別のプレイで時間を稼いで卒業に至ったとはいえない微妙なところで終わっても別に悪くないかなとすら考えていたほどだった。

とはいえ、もう相手のほうでもプレイの流れがあるから、このまま、いやー脱げないですねーってなって諦めるっていう流れになることは当然なかった。こちらが紐をほどくのに苦戦していると、女の子のほうも気を遣ってくれて自分の代わりにほどこうとしてくれた。女の子はネイルをしっかりしていて爪が長いので、爪でやればいけるかもしれないと言ってがんばってくれたが、自分でもかなりきつく結ばれていることはほどこうとして分かっていたので、案の定、女の子のほうでもなかなか外すのに苦労している感じだった。

そしてまたバトンタッチして自分がほどこうとした。その間も、ああ、これがほどけてズボンを脱いだあとのこれからのプレイ、どういう面持ちでいればいいんだろうなあとか、そんな邪念ばかりが浮かんでいた。このままほどけなくても別に惜しくもなんともない(お金は無駄になっちゃうかもだけど、まあそれもそれで思い出になるだろう、むしろそれよりも初体験のほうが重要だ)とは思っていたけど、それ以前にこの紐がほどけないという状況でお互いに苦戦しているというこの状況が時間とともにだんだんと気まずくなってきたので、その気まずさの解消のためにそろそろ本格的にほどかないとなあという緊張感は高まってきていた。

そして爪を使って結び目にそれなりの力を加えていったところ、徐々にほころびが見え始めた。女の子のほうも、その様子を見ていて、あ、なんかほどけてきたねと言っていた。そしてその後まもなく、ようやく紐がほどけた。ここだけでどれくらい時間を使っただろうか。時間の感覚が曖昧なのでまったく想像はつかないが、わりと印象に残っているから思ったよりも時間かかっていたのかも。

ともあれ、紐がほどけたということは、もう簡単にズボンがおろせる状態になっていた。ここまでの流れは基本的にこちらがベッドの上に座っていて、女の子が床に立て膝で対面している状態だった。だからズボンを脱ぐためには、一度、腰を上げる必要があって、腰を上げてくださいと言われ、言われるがままに腰を浮かせた。そのままあれよあれよと言う間にパンツ一丁となった。

上裸にならなかったとしても、健康診断や病院での受診を含めれば、家族ではない女性に上半身を部分的に見せる機会はまったくなかったというわけではない(看護師さんの胸囲や腹囲測定や女医さんの聴診など)。しかし、下半身に関して言えば、間違いなく女性に見られたことは一度もない。当然、そのような機会がなければ見せることなどありえないからだ。ましてや陰部を見られることなんか、病院ですら一度もなかった。

しいていえば去年に友人に誘われてしぶしぶ行った サウナ初体験 のときには、大人になって初めて人前で裸になったので見られる機会はあったかもしれないが、当然のことながら積極的に陰部を見せる場所ではない(むしろ見られないようにタオルなどで常に気を遣いながら隠していた)ので、少なくとも直接的にまじまじと見られることはなかった。

しかし、ここはそういう場所。施しを受けたり行為に及んだりする際には、当然、露出しなければならない。もちろん予約をするよりも前からそれは覚悟していて、パンツを脱ぐときは緊張の瞬間を味わうものだと思っていた。初めて、女性の前で陰部を見せる、それも、診察のためなどではなく、性行為を目的として。上裸になったり相手の胸を触ったりするのに興奮を覚えてなくても、陰部を見せる瞬間は、間違いなく緊張の瞬間だと思っていた。

しかし、やはりその瞬間も、あっさりと過ぎ去ってしまった。ズボンを脱いてパンツ一丁になったあと、脱いだズボンをクローゼットにかけてもらうなどの間はあったものの、陰部を見せる瞬間までの会話などはほとんどなく、ほぼ間髪を入れずにそのままパンツにも手をかけられ、そして、また腰を上げるように促されたあと、なんの焦らしや雰囲気づくりもなく、パンツを一気にずりおろされてしまった。抵抗することもできず、女の子の目の前でただ露出させた。興奮していなかったので、まだこの時点では勃起もしていなかったと記憶している。

陰部を見たあとの女の子の反応は、はっきりとは見ていないが、特に何の変化もなかったように思う。本当に、ただただ淡々と、陰部を露出させられただけだった。なんだかすごくやるせない気持ちになった。雰囲気もなんにもなく、ほぼ機械的に、こんなにあっさりとその瞬間が過ぎ去ってしまうことに。まあそりゃ、向こうは見慣れているかもしれないが、こっちは(「はっきりと」という観点で言えば同性も含めて)初めて陰部を女の子に見られたっていうのに、あまりにも淡白だった。

そのあとは女の子のほうも自分でパンツを脱いでいた。上半身(ドレスとブラジャー)はこちらに脱がせるように促してくれたが、下半身は自分でさっさと脱いでしまった。もともとそういうマニュアルなのか、それともこちらがあまりにも気持ちが乗っていないことを感づいて嫌になってしまったのかは、初めてだから定かではないが、とにかく目も合わせずにお互いに淡々と裸になっていった。

風俗デビューする際のイメトレでは、陰部は皮を被ったままにして見せるというシナリオを描いていた。仮性包茎の人でも人前で陰部を見せるとき(見られる機会があるとき)は事前に皮を剥いているらしい。ズルムケが男の象徴で、皮を被っている(包茎である)のは恥ずかしいと思っているの分からないが、自分は特にそういった考え方は持っていないので、去年、友人とサウナに行ったときにも、特に皮は剥かずに入っていた。たしかに思えばあのときもちらっと目に入った他の客のそれは、軒並み剥けていたように思う。もともと包茎じゃないのか、自分で剥いているのかは分からないが。でも日本人なら 7 割は仮性包茎だと言われているので、むしろ包茎じゃないほうがマイナーであることを考えると、なにを見栄を張っているのだろうと思ったりはする。逆にそうやってみんなが意識していることで、こちらも皮を被っていることが恥ずかしいという同調圧力を受けてしまう。まあサウナのときはまったく気にも留めていなかったけど。

それはともかく、自分が皮を被ったまま露出しようと考えていたのは、それも含めて本当の姿(包茎であるという事実)をありのままに受け入れてもらいたかった、見栄を張ったりするのはむしろカッコ悪いような気持ちすらあったからだ。そして実際、パンツを脱がされるときも皮を被った状態で見せたのだが、正直そのときにはもうそんな気持ちでいたわけではなく、単純にそんなことを気にも留めていなかっただけだった。普段からデフォルトで皮を被っている状態なので気にしなければその状態だったから、いま振り返ってそういえばそうだったくらいのレベルだった。

パンツを脱がされてお互いに完全な裸体になったあとは、陰部が隠れるように上からタオルをかけてもらった。もうすでに見られちゃっているし、どうせこのあとまたもっとまじまじと見られるのだから、今さら隠れるように配慮してもらっても、っていう感じではあったのだが。

タオルをかけてもらうタイミングだったと思うが、軽く陰部を触られたときに、さりげなく皮を剥かれてズルムケの裸にされた。たしかどこかの風俗情報で、皮を剥かれるときは本当に気づかないくらいさりげなく剥くのが上手だった、みたいなことが書かれていたのを読んだことがあったが、たぶん目の前の女の子に興奮しきっていて、目が顔やおっぱいに釘付けだったならたしかに気づかないのかもしれない。しかし何度も書いているとおり、興奮していなくてかなり冷静だったということもあって、さりげなくやってくれたことはよく分かったが、ふつうに剥かれてるなって気づいた。あ、もしかしたらお互いに裸になったこの段階で初めてキスをしたのかもしれない。乳首を甘咬みされたのもこのタイミングか? もう順序はよく覚えていない。

正直どのタイミングで勃起したのかもよく覚えていない。ただ、フェラされるよりも前に陰部を触られて「おっきくなってるね」って顔を見つめられながら言われたのは覚えているので、パンツを脱がされてから一度タオルをかけてもらってそれを外されるまでの間の、どこかのタイミングで勃起したのだと思う。それがお互い裸になったあとのキスのときだったのか、それとも乳首を甘咬みされているときだったのか、全然思い出せない。

目の前の女の子の身体に興奮しているというより、その一連の行為によって徐々に本格的な行為に近づいているという実感を得たときに、本能により自然と身体が反応したから勃起したのだと思う。こんなに興奮できていない状態で行為ができるのか? と自分でも若干疑問に思っていたところではあるので、まあそういう意味では、プロなのかもしれない。

フェラ

そこからも順序は全然覚えていない。ただ、本番行為よりも先にフェラをされたのははっきりと覚えている。そして、このフェラが、実をいうとこの一連のプレイの中で、最も気持ちよかった。このあと本番行為に入るのだが、それよりもフェラのほうが感覚的には気持ちよかった。「おっきくなってるね」と言われたとき、たしかに勃起はし始めていたのだが、完全に勃起しきっている状態ではなかった。でもフェラをされたことで、オナニーのときと同じくらいしっかりと勃起した。

フェラをされるときも、「口に入れるね」などの合図や雰囲気もなく、気づいたらいきなり入れられていたという感じだった。感染症のリスクのある行動としては、一番最初はキスだったが、最初はディープキスもしていなくて唇を合わせるだけという感じのソフトな粘膜接触だったので、その観点ではそれほどビクビクしていなかった。でもフェラは、粘膜が剥き出しになった陰茎を口の中に入れられて、べっとりと唾液にまみれて濃厚接触を余儀なくされる行為だ。

それを何の前置きもなくいきなりされた瞬間、「あーもうそのリスクはしっかりと取っちゃったな」という心理的な抵抗が破壊され、あとはもうどうにでもなれという諦めの感情になり少しずつプレイを楽しもうという気持ちになっていった。

口の中でしっかりと密着されて上下に動かされるだけでも気持ちよかったのだが、時おり舌先でチロチロとカリ首を舐められるのがかなり快感だった。このときはたしかに陰茎も気持ちよかったし興奮していたと思う。「あー、そうそう、オナニーするときもこんな感じだよね」っていう気持ちよさだった。ときどきズルムケになった亀頭に女の子の歯が当たって若干痛いこともあったが、それも含めてほどよい刺激になっていた。繰り返しになるが、身体的で気持ちよさでいったら、これが一番気持ちよかった。

そのあと、ベッドの上に寝っ転がってほしいと案内されて、仰向けで寝っ転がったあともフェラをされた。座ってるときにもフェラをされたのかどうかはよく覚えてなくて、もしかしたら寝っ転がってから初めてフェラされたのかも。そのへんも記憶が曖昧だ。いずれにしても、寝っ転がってから、最初はこっち向きにフェラをしてくれていたのだが、そのあと女の子がおもむろに態勢を変えて、お尻をこっちに向けるようにして身体をまたぎ、自分の身体の上にかぶさるように逆向きで身体を乗せて、再びフェラをされた。いわゆるシックスナインというやつだ。

女性器

そして、ここで初めて、女の子の局部をはっきりと見た。女の子がパンツを脱いでからは、床に座っていたりこちらを向いてフェラをしてくれたりしていたので、そこはまったく見えていなかった。それに、視覚的な興奮はしていなかったので、どちらかといえば女の子の局部よりも、自分の陰茎がどうされるのかのほうに(要するにプレイ内容のほうに)意識が向いていて、見ようともしていなかった。

シックスナインの態勢になることで、アダルト動画などの映像を除き、初めて女性の局部をナマで見たわけだが、その瞬間もあまりにあっけなかった。大前提としてすでにお互いに裸にはなっているわけだし、これからシックスナインの態勢になるっていうことを言われたわけでもなく、自然な流れでゆっくりとそうなっていった。だから、自分の意思で女の子のパンツを脱がせる瞬間の「いよいよ、ついに局部を見るぞ!」といった興奮もなかった。

そして、これもある程度予想はついていたのだが、いざナマで局部を見ても、全然興奮しなかった。興奮しなかったというのは視覚的な話で、実際には初めて見るその瞬間は(プレイの中で最も気持ちよかった)フェラをされていたわけだから、身体的な気持ちよさによる興奮はあった。

たしかにアダルト動画などでフェラをするシーンってよく見るんだけど、正直視覚的にはあれはそんなに興奮しないのでいつも飛ばしてしまいがちだ。むしろ AV を見ていて一番興奮するのは女の子の局部がアップで映されているシーンや本番行為に及んでいるところ、それから男優が絶頂を迎えたあとの局部から精液が漏れ出す様子だ。その最たる部位を顔の目の前に突き出されたというのに、そっちには全然興奮しなかった。むしろ AV を見るときにはいつも飛ばしてしまうフェラのほうが興奮していた(しかもシックスナインになったときにはフェラしてくれている様子は見えてすらいなかったのに)。

ここに来て改めて、やっぱりポルノのほうが圧倒的に視覚的な刺激は強烈で、生身の女性の体を見るよりも興奮してしまうほどの超正常刺激を受けているのだなということを確信するに至った。それくらい自分はポルノに今までハマりきってしまっていたのだなと。6 月 18 日以降は見ていなかったのだけど、3 週間程度ではあの強烈な刺激を実際に目の前にいる生身の女性の裸による刺激で上書きするほどには至らなかった。

シックスナインというのだから、本来は局部を顔の目の前に突きつけられたらこちらも舐めるのがスジというものなのだろうが、舐めなかった。これは AV などを見て自分でするときにも常々感じていることなのだが、舐められるのはまだしも(むしろフェラが一番気持ちよかったわけだからそっちは結果的に大歓迎だったが)、自分が女性の局部を舐めるのには抵抗を感じていた。それは衛生的な面もあるかもしれないけど、なんかそうしたいという気に全然なれない。

たぶんこれは自分勝手な感情によるものだ。向こうだって、別に舐めたいと思っているわけではないだろう。でも舐めれば相手は気持ちよくなってくれるはずだから、相手のためを思ってそうしてくれるわけで、舐めたって自分が気持ちよくなるわけではないんだから、舐めなくていいと言われたら舐めないだろう。そしてそれはこちらも同じことなのだと思う。趣味が人それぞれなのは前提として、たぶん舐められるのが気持ちいいというのは、男と同じだと思う。だから、自分がそうしたいとは思わないとか以前に、相手を楽しませようという気持ちでしてあげるのが紳士的な対応というのだろう。

つまり自分はただ一方的に興奮して気持ちよくなりたいという自分勝手な思考を持っているだけなんだろうと思う。とはいえ、これは彼氏彼女や夫婦の関係ではなく、あくまで身体を気持ちよくして性欲を満たすためにしてもらっている行為であって、そのために金銭の授受が発生しているわけだから、無理にしたくないことをする必要はないだろうと判断し、結局舐めることはなかった。

とはいえ、こちらに局部を向けられていて何もしないっていうのはバツが悪いし、ただ見るだけでは興奮はしなかったが、自分で触って広げることによって、なにか湧き上がるものがあるかもしれないと思って触ってみることにした。いわゆるビラビラの部分がかなり大きいタイプの女の子だったので、その部分をつまんだり、逆に穴の両側に親指を当てて外側に引っ張ることで穴の入口をよく観察してみた。まあ AV でさんざん見ているし、AV ではもっと大胆に広げられている部分を見たりしているので特に目新しい感じはなかったのだが、思っていた以上にピンク色の表面積が大きく、そして穴は、しっかりと見ないと本当にあるのか見逃してしまうくらいに小さかった。

AV だと大きく広げられている部分をことさら強調して撮影されていて、自分自身もそこに強烈な興奮を覚えてシコっているので、穴が思ったよりも小さいという事実が脳の中で過小評価されていたのかもしれない。今回は、視覚的に興奮をしておらず、どちらかといえば冷静に観察する意識になっていたというのと、それ以外にやることがなかったので、改めて実際の形状を再認識することができたということなのかもしれない。特にポルノにおいては、映像の正確さよりも、その映像からどれだけ性的な興奮をしたかのほうが誇張して記憶されてしまう傾向があるのではないかと思う。

ちなみにこの冷静な観察をする前の、ビラビラをほんの少し触った瞬間に、女の子が声を出して反応した。一度、口から自分の陰茎をわざわざ外して「そこ気持ちいい」と言ったので、もっと積極的に触ってくれということなのだなと思った。まあただそれでもまだ女の子の局部にはそれほど性的な興味は出ておらず、とりあえず言われたまま指示に従っていた。その間、しばらく女の子はフェラをやめて、あんあんと声を出すことに徹していたのだが、こっちも気持ちが入っていないことが伝わっているのか、明らかに演技だな感が拭えなくて、お仕事としてそんな声を出させてしまっているということになんだか申し訳なささえ感じるほどだった。これが接客だと割り切った上で、あえてクズ発言をさせてもらうなら、喘ぎ声を出す暇があったらもっと激しくフェラをしてほしいと思った(もちろんそんなことは言わなかったけど)。

ちなみにフェラはそのあとも体勢や場所を変えて何度かしてもらったのだが、慣れてきたころに、もっと奥まで入れてほしいという要望を伝えたりしていた。根本まで入れるとたぶん喉まで行っちゃって苦しくなるんだと思うので、その要望を伝えても思ったほど奥まで入れてはくれなかったが、それでも身体的には満たされた気持ちにはなった。

もっと欲を言えば、カリ首の周りをぐるりと舐め回すように刺激してほしかったのだが、なかなかそこまで要望を言う勇気がなかった。言っても良かったけど、なんていうか、こいつわがままだなって思われそうで言い出せなかった。そのままでも十分気持ちいいし、しばらくこのままでいっかなという気持ちになって結局最後まで言えなかった。

卒業の瞬間

さて、ここまでは、ハグ、ペッティング、乳首舐め、キス、フェラといった行為が続いた。この段階ではまだ手でしてもらうことはほぼなかったので、陰茎への刺激はフェラのみだった。身体的には心地よい快楽を感じており、もうちょっとこの心地よさに浸っていたいなと思っていた。しかしそんな思いも虚しく、おもむろに口から陰茎を抜き取り、身体を起こしてこちらに向き直った。

そして次は何をするのだろうと思った。もちろんこれはソープだから、本番行為があることは承知していたし、むしろそれ目的で初めての体験にソープを選んだ。だから、それは当然心得ていたのだが、まさか、そんな早く、そのときが訪れるとは思っていなかった。

というかここまで書いていて、感の鋭い人なら違和感を抱いたかもしれない。一応、ここまでの流れは覚えている限りでなるべく時系列順に執筆している。つまり、ここに至るまでに、プレイの中でシャワーを浴びたりはしていない。でもプレイが始まる前にボーイさんに渡された用紙のことについて思い出してほしい。その用紙はプレイの趣向を事前に伝えるためのものだった。そしてそこで、即々を項目をなしに設定していたのだ……!

でも、ハグやペッティングなどはともかく、すでにこの段階でベッドの上に仰向けで寝っ転がってフェラまでされている。明らかに即々「あり」のプレイ内容となっていた。女の子がそれを読み間違えていたのか、ボーイさんが伝え漏れていたのか、あるいはこんなのただの形式的な手続きなのかはもはや知る由もないが、いずれにせよ想定とは違う順番になっていた。だからこそ、まだそのときは来ないだろうと心の準備を十分にはしていなかった。

しかし、ここまで本格的に行為が始まっていることにもう少し早く気づくべきだった。そして、パンツを脱がせてもらうときもフェラをしてもらうときも、ここまでで緊張の瞬間だと思っていた場面は常に何の告知もなく突然行われていた。まるでそれをすることが当たり前であるかのように。もちろん向こうにとっては何度もやってきたことなのだからそうなのかもしれないが、しかしプレイが始まる前に、お店はもとよりこういった女性との行為そのものが初めてであることは事前に伝えていたのに、それなのに! 相手の初めての瞬間に立ち会うことに、まるでなんの感情も抱いていないようだった。

そして、ついに、そのときは訪れた。フェラが終わってこちらに向き直ったあと、ここまでの流れと同じく、次に何をするのかの説明は一言もなく、またその合図も雰囲気づくりもなく、ただ無言でゆっくりと自分の下半身の上に両立膝でまたがり、女の子の唾液でベトベトにされて硬く大きくなったまま上向きに倒れている陰茎を手で立てるように持ち上げた。そしてそれと同時に彼女もゆっくりと腰を下におろしてきていた。

この時点でようやく確信した。これから挿入を伴う本番行為が始まることを。それに気づいて「え、もう挿れるの……?」と動揺して少し焦りの表情と態度を見せたときには時すでに遅し。こちらの様子には目もくれず、視線は女の子自身の局部とこちらの陰茎ただ一点にのみ注ぎ、こちらも動揺しつつ同じ場所に目をやり、少しずつ互いの局部の距離が縮まっていく。映画のようなスローモーションになどなるわけがなく、これから何が行われるのかをはっきりと認識してからその瞬間が訪れるまでの時間はほんのわずかだった。

お互いのアソコが触れ合うまでの距離が目前となり、「も、もうちょっと待ってください。まだ心の準備が……」と心のなかで叫んでいた。しかしその声は目の前の彼女には届くはずもなく、また静寂を打ち破ってまでその思いを声帯を震わせて伝える勇気も度胸もなかった。

「思っていた雰囲気の女性ではなかった……」
「ちょっとがっかり感があった」
「こんなんで本当に童貞を卒業していいのか……?」
「ま、まだ、心の準備が……」

そんな思いも虚しく、様々な感情が脳裏を過り、複雑な心境に陥った。そして、これまで 30 年間、ムラムラと闘いながら必死で童貞を守り抜いてきた努力を嘲笑うかのように、目の前の彼女はなんの躊躇もなく淡々と腰を下ろし、そしてなんの抵抗もできず、あえなく筆おろしが執行された。その瞬間はあまりにも一瞬で、なんとも儚いものだった………………………………………………………………………………。

童貞を卒業する瞬間の緊張感と興奮と感じる時間は一切与えてもらえなかった、あまりにもあっけなく、自分の息子が嬢のナカに飲み込まれていった。AV ですら、挿入の瞬間に先っぽと穴の入口をこすりあわせて焦らして興奮を高めるのに、それすらなかった。こうして、モヤモヤした感情を抱えながら、童貞はあっけなく奪い取られてしまった…………。

いま思えば自業自得なのかもしれないな。長年、ポルノ鑑賞に明け暮れて彼女も作らず、映像の中の刺激に興奮してはコキ捨てる日々。そしてその幻想を抱いたまま性欲を処理するという、ただそれだけの目的で、性的な目で女性を選り好みして、いざ実際に会ってみたら思っていた印象と違ったと勝手に幻滅して、自分から気分を高めたりムードを作ったりする努力もせず、がっかり感を抱いたままの態度で女の子と接し、相手を気持ちよくさせる思いやりも欠いていた。話の流れで緊張しているとは言っていて(実際にはそうでもなかったが)彼女もそれを汲み取ってはくれたようだが、やはりあまり興味を抱いていないことが態度に現れていたのだろう。そんなだから、彼女のほうもこちらが初めての体験であることを軽視してしまったのかもしれないな。

挿入の感触

挿入の感触は正直あまり印象に残っていない。ユルいオナホみたいな感じで身体的な刺激はそれほどなかった。先述のとおり、「いよいよ、挿入……!」というときの心の準備が何もできていなくてあっという間だったので、「え、もう入ってる……?」といった感触だった。挿入の前にフェラをされていてそっちのほうが物理的な刺激は強かったので、挿入は味気ない感じだった。

この感覚は実際に体験する前に聞いていたことがある。オナニーで手でするときに強く握ったりキツいオナホを使ったりすると、生身の女性の膣の刺激では快感を感じづらくなる、と。まさにそんな感じだった。思い返してみれば、ふだんオナニーするときの握る強さはこのときの膣の締め付けよりも明らかに強いし、オナホもキツめを好んで使うことが多く、ユルめのタイプは刺激が物足りないと感じてしまい、結局オナホ自体を強く握って刺激を強めることでしかイケなかったりすることもある。

おそらくふだんのオナニーでの刺激の加え方やポルノによる視覚的な刺激が、実際の生身の女性との行為による刺激よりも圧倒的に上回ってしまったのだろう。それをこの年に至るまで長く続けていたのが拍子抜けの感覚につながったのだと思う。もちろん、「生身の女性との行為なんだから興奮するに決まっている!」という過度な期待とのギャップもあっただろう。

また、オナホとは違って女性のナカの体温を感じることができて、それが気持ちいいという話も聞いたことがあったが、それに関してもあまり感じなかった。すでに勃起していて陰茎が熱を帯びているので、明確に温かさを感じることはなかった。これはフェラのときも同じだった。

特に焦らされることもなく挿入され、騎乗位の姿勢で腰を下ろされたからあっという間に根本までしっかりナカに入ってしまったと思う。実際、女の子も「奥まで入ったね」と言っていたと思うのでそうなのだろう。しかし、先述したとおりナカの感触があまりにユルかったので、体感的には「本当に根本まで全部入っているのだろうか?」と疑問を感じるほどだった。

挿入の感覚についてもう少し付け加えるとすれば、さっきシックスナインのときに観察したとおり、穴は思っていた以上に小さくて見逃してしまうくらいだったので、少なくとも入口の穴よりは何倍もの大きさのある陰茎が、女の子の体重によってグイッと挿入される瞬間は、ズボっと狭い穴を突破する感触があって、その感覚は今までオナホでは味わったことのない独特の感触だった。(実際には処女膜なんかあるはずがないが)陰茎の先っぽで膜をズボっとぶち破るような感じだった。その先でうねうねとする柔らかい感触に包まれるので、物理的な刺激は物足りないが「生身の女性のナカに入っている」ということを想像すると興奮する要素はあったかもしれない。

騎乗位

挿入が完了して間もなく、杭打ちピストンが始まった。いくらユルいといっても、もちろん物理的な刺激がまったくないわけではなく、陰茎に伝わる刺激は感じられた。しかし、フェラによって勃起した陰茎は、水平に寝っ転がった自分の身体に対してやや上向きに硬く立ち上がっているのに対し、女の子のピストンによる刺激は垂直に動くので、陰茎がやや反発するように下に押さえ込まれた状態で刺激されていた。

そしてその下向きに押さえつけられる圧力は女の子の全体重がかかるため、どんなに体重が軽かろうが数十キロの重さで勃起した陰茎を押さえつけられるのは、少しだけ怖かった。痛み自体はそれほど強くはなくむしろ気持ちよさとの比較でいったら全然耐えられるレベルなんだけど、ちょっとでも曲がった状態で真上から体重をかけられたら勃起したままへし折られてしまうのではないかという恐怖が少しだけ頭をよぎっていた。

そんな複雑な感覚を覚えながら、目の前では女の子が身体を上下に動かしている姿を目がとらえている。一生懸命気持ちよくさせようと努力してくれているのは分かるのだが、しかし視覚的な刺激はほぼ感じられなかった。これが夢にまで見た本番行為のまさにまっただなかだったいうのに……。

腰を下ろされたときに自分の股のあたりに乗っかる女の子の全体重のずっしり感とは裏腹に、女の子のナカに包まれた陰茎にかかる刺激は軽くてふわふわなこのギャップが、刺激の感覚を余計に狂わせているような気がした。

騎乗位の最中も女の子はいろいろな刺激を加えるように工夫してくれた。単純な上下のピストン運動だけでなく、腰をいったんおろした状態から前後左右に腰をくねらせる動き、さらには上半身を前に倒し斜めにピストンしたり、完全に身体を自分の上半身の上に乗っけて寝たまま抱きつくポーズで動いたり、あの手この手で陰茎を刺激してくれた。ただ、物理的な刺激はやはり一番最初のシンプルな垂直ピストンで、腰をおろしたまま前後左右に腰をくねらせる動きは正直まったく刺激がなかった。なんかこれ、体位の説明をするサイトとかだと、女の子側は気持ちいいけど男はあまり刺激がないっていう情報を見たことがあるんだけど、まさにそんな感じだった。

寝たまま抱きつくポーズは、pixiv とかで見る「愛のあるセックス」とかいうタグがついているポーズで、個人的にめっちゃ好きでよくおかずとして抜いていたお気に入りの体位の一つだった。ただ、それはあくまでポルノ作品における第三者視点から見たときの視覚的なおかずとしての話で、実際に自分がその体位で行為をしても(されても)目の前の女の子に視覚的に興奮していない限りはそこまで気持ちよくもないんだなとちょっと思っちゃったりした。やっぱりそれでいうとフェラのほうが気持ちいい……。

ほかのお客さんはどうか分からないけど、客観的に判断すればこの時点でセックスとしてはかなり興奮するプレイにまでいっていると思っていたが、まったくイケる気がしなかった。女の子が少しだけ前かがみになるように身体をこちらに傾けてしてくれているときにおっぱいを触ったり、寝たまま抱きつくポーズのときに背中のあたりに手をかけてぎょっと抱きついてみたりもしたけど、それでも「あれ、なんで興奮しないんだ……」ってくらい刺激が足りなかった。

バック & 寝バック

そこで、自分から言ったのか女の子から提案してくれたのかははっきりとは覚えていないが、ちょっと体位を変えてみようということになり、特になんの体位にするかは決めていなかったが、女の子が膣から陰茎を抜いたあとに四つんばいになってお尻を向けてくれたから、それに促されるままに、バックの体位に入った。

バックだと女の子が四つんばいになって自分が両膝立ちになって局部を見下ろす姿勢になるから、ちょうど挿れる部分が見えなくなる。だから覗き込むように穴の位置を確認し、そして再び挿入した。童貞卒業の瞬間、つまり初挿入は騎乗位によって女の子から有無を言わさず執行されてしまったが、自分から挿れるのはこのバックの体位が初めてだった。ただ、もはや緊張の瞬間はすでに卒業してしまっているので、自分の意思で初めて挿れる瞬間には、もはやなんの躊躇いもなくすっと挿入した。

体位を変えてみたけど、これもやっぱりユルいオナホでシコシコしているのと物理的な刺激は変わらなかった。全然イケそうな気がしない……。さらに女の子の背中しか見えなくなるから、もともとそれほど興奮していなかった視覚的刺激がさらに減ってしまった。おっぱいよりお尻派の人なら女の子の視線に憚られずに堂々とお尻を見ることができて興奮するのかもしれないが、ワイはおっぱい派なんじゃ!(そのおっぱいが、プロフィールでは F カップと表記されていてそれなりに大きいと期待していたのに、実際には想像していたサイズよりも一回りも二周りも小さくてがっかりしてしまったのはそういう理由もある)

ただ、騎乗位のときは女の子主導になっているし上半身が目の前に来てしまうのでうまくお互いの局部が見えていなかったが、バックの場合はむしろそこが視界の目の前に来るので、ここで改めて「あー、オレ、ついに生身の女性にアソコを挿入しているんだな」という実感が湧いたのは印象に残っている。

しかしそうはいってもやはりまだイケる気配はまったくない。そうこうしているうちに、心なしか勃起度合いが減ってしまったように感じた。フェラでしてもらっていたときはもっとしっかりと硬くなっていたが、挿入の間に少しずつ硬さが減っていってしまっているように感じた。がんばって括約筋に力を入れて硬さを保とうとしたけど、それでも感じる刺激が劇的に強くなることはなかった。

実際にやってみて気づいたんだけど、バックだと力を入れるポイントがなくて、ただ腰を前後に振るだけになってしまうので刺激の強度はほかの体位に比べて弱めだなと感じた。もちろん初めてだから単純に動き方が下手くそなだけなのかもしれないけど。女の子が四つんばいの状態での主体的な腰振りをしばらく続けたのち、もうちょっとガンガン突きたいっていうのと、グッと力を込めてピストンしたいという欲が高まってきたので、女の子に寝てほしいとお願いした。そう、寝バックだ。

寝バックはポルノを見ているときのお気に入りの体位の一つで、男側が一方的に女の子のアソコを突いて支配しているような感じが堪らないという興奮がある。バックまで来たら寝バックをするのも自然な流れだろうと思って、寝バックも試してみた。

正直、ナカで感じる刺激はやっぱり根本的に変わるだけではなかったんだけど、手と膝をベッドの上に置いて身体全体を四点で支えながら、上半身のほうに体重をかけつつ女の子のナカの奥深くに思いっきりグッと息子を押し込んで挿入することができるので、通常のバックよりも深い挿入感を味わうことができた。

正直、これを書くために、そのときの姿を想像したりしているのだが、想像の中では明らかに気持ちよさそうだなと思って興奮するんだけど、実際に体験したあのときは、深い挿入感はあるものの、やっぱり興奮ってほどまでは気持ちが盛り上がらなかったんだよなあ。というか今に限らず、さっきからずっとあのときの自分の動きや気持ちを思い出しながら再現して書いているんだけど、想像の中ではめっちゃ気持ちいいことをしているって認識があるのに、実際の体験のときにはそうは感じていなかったのが不思議すぎる……。

そういえば挿れているときに刺激が弱いと感じるもう一つの理由として、自分の息子がぐちょぐちょに濡れていて摩擦が少ない気がしたっていうのがあるんだけど、これは女の子のナカが濡れているからそうなるのか、それとも事前にフェラをされていてよだれまみれになっているからそうだったのか、正直よく分からない。オナホだとローションの加減で調整できるから、まったくローションをつけなければ摩擦がかなり高い状態で挿れられるが、生身の身体だとそうはいかない。だから、濡れ具合によって陰茎が受ける刺激も変わってくるんだろうなと思ったりした。

まあ体液で自然に濡れるなら女の子側も実際に興奮しないといけないわけで、こっちの盛り上がってなさを感じ取ってしまっていたなら、あるいはこれは仕事だと割り切ってやっているなら、愛液で濡れていたっていう可能性はちょっと薄いような気もするけど……。

休憩

このあと本番行為の体位は正常位に移るのだが、その前に休憩が入ったのか、それともいったん正常位を一度したあとに休憩をして、また正常位をしたのか、記憶が曖昧だ。いや、なんかもう一度、騎乗位に戻ったような気もする……。このへんははっきりとした記憶がない。寝バック → 休憩 → 正常位なのか、寝バック → 正常位 → 休憩 → 正常位なのか、そのどちらかのパターンの間にさらに追加で騎乗位が入っていたのか、判然としない。ともかく、いったん休憩が入ったのはたしかなのでそのことについても記録を残しておく。

どこかの体位の切り替え後に、「いったん休憩しよっか」と女の子が言ったので、促されるまま休憩をすることになった。プレイは閉店の最終時間帯のことだから、女の子も疲れてしまっていたのかもしれない。当日の 18:15 に 1 回目の予約状況のチェックをしてから実際に自分が予定を入れるまでに定期的に確認をしていたが、その間、ほかの予約が入ることはなかった。だから少なくとも 18 時からこの時間帯(だいたい 21:40 〜 23:40)まではほかのお客さんの接客をしていたわけではないと思うが、やっぱりお仕事ということもあって神経を使うんだろうな。特にお店どころかエッチも初めてで全然興奮もしてくれないこんな客を相手にしているのだからなおさらそうなのかも。

こちらとしては体力的には全然疲れてなくて、むしろどうにかして興奮したいと躍起になっていたフシはある。いくら気持ちが乗らなくても、これは初めての体験。手以外の女の子の素肌に触ることも、キスをすることも、おっぱいを触ることも、モチロン挿入することも、すべてが初体験。だから、どんなに幻滅していても、なんとかして良い思い出にしたいと執着している心が、少なからずどこかに内在していた気がする。

しかし女の子が休憩を促したのは、こちらを気遣ってるのではなく単純に本人が休みたいと思っているだけなのかもしれないし、そもそもその提案を断って、「いや、このまま続けたいです」なんて言う勇気も気力もなかった。ただでさえ目の前の女の子を性的な目でしか見ようとしていないのに、もし女の子が休みたいという意図なのだとしたらこれほど自分勝手なことはないし。

行為もいったん中断されていよいよ物理的な刺激もなくなった。お互いにベッドに横になり、しばしの休息。女の子はこちらの手を握りながら、こちらを向いて横向きに寝ている。一方の自分は仰向けに寝てぼんやりと天井を眺めている。空いたもう片方の手を女の子の身体のどこかに触れたり、こちらも女の子のほうに向いて抱き合うように寝ることもできただろうが、赤ちゃんを作るときとまったく同じ、本能を直接刺激する行為をさせてもらっているにも関わらず、まったく気持ちが乗らない現状に対する絶望感と、こんな気持ちになるならその場の性欲だけで軽々しくお店で卒業するべきではなかったという後悔といった感情が混じり合い、虚無感に襲われた。

時おり握っている女の子の手がビクビクと痙攣しているのが分かった。演技じゃなければ、たぶんジャーキングだと思う。というか、もしジャーキングなんだとしたら、本当に疲れていて眠かったのだろうか。一般に「夜職」と呼ばれるこの仕事だが、ことソープに関して言えば風営法により夜中は営業できないし、実際、お店の営業時間も 10:00 〜 23:55 となっている。だから「夜職」なんて言われていても、ふつうに朝型の仕事ではあるんだよな。少なくともこの日 16 時半過ぎごろに起きた自分よりははるかに朝型の規則正しい生活を送っているはずだ。もうこの日は自分が予約を入れなければ仕事もこのまま終わりだったわけで、そんななか、最終時間帯に飛び込みで指名を入れているわけだから、眠くなってしまっていても不思議ではないだろう。

もうここまで来てしまった。筆おろしまでされたら、もはや童貞を卒業してしまったことを否定することはできないだろう。少なくとも素人童貞になったという点においては疑いの余地はない。すべてが初めてであることを告白していたにも関わらず、いざその瞬間が訪れても祝福されることはなく、淡々と迎えられた卒業式。こうもあっさりと、ほとんど感動することもなく、過ぎ去った記念すべき瞬間。そんな後悔の念が頭の中を支配していた。

そんな虚無感に襲われつつも、このあとどう振る舞えばいいのかをぼんやりと考えていた。マットプレイがまだ残っている。即々プレイを「なし」と記載していたわけだから、本来ならシャワーを浴びるなどが先にあったはずだ。その場合、マットプレイも先になるのか、それでもベッドでの本番行為が先に来るのかは知らないが、いずれにしても「おたのしみ」はまだ残されているというのを心のよりどころにしていた。

というのも、自分と同じように今まで一度も彼女ができたことのない童貞が、初めてソープで童貞を卒業したという体験談を、掲示板まとめ動画などで見ていたことがあった。そしてその人の話では、自分のオナニーの技術力が高すぎて結局イケなかったとギャグをかましつつも、でもマットプレイは気持ちよかった、むしろこっちのほうがメインなまである、と言っていたのをなんとなく思い出したからだ。

そして、休憩のことを先に書いてしまったのだが(というかこのへんまで書いて思い出したのだが)、実は休憩に入る前に(いったん行為を中断したあとに)マットプレイに移行したいと希望を出していた気がする。しかし、最初に提案したこの時点ではマットプレイには移行しなかった。というのも、マットプレイをするにはお湯を貯める準備をする必要があること、お互いの身体がかなりヌルヌルになってベッドのときよりも刺激が少なくなりイキづらくなること、かなり時間のかかるプレイなのでそのあとはもう時間がなくなってベッドに戻ってくることはできなくなることなどの説明を受けていたからだ。

この時点ではまだイケていない。つまり、マットプレイに移行したら、もうおそらく今回イクことは難しいだろうと説明を受けていたのだ。だが、筆おろしが終わり童貞も事実上卒業してしまってなお、「こんなモヤモヤした気持ちのままイクところまでいってしまっていいのか?」という迷いが生じていたし、マットプレイのほうが気持ちいいという話も聞いていたから、ワンチャンこっちで満足することができるかもしれないとも思っていた。とにもかくともまずはお湯を貯める必要があるので、それまではいったん休憩しようか、という時系列だったような気がすることを、今ここまで書いていて思い出した。

女の子が起きてまた声をかけてくれるまでの間、そういったいろいろなことを考えながら天井を見つめたり、眠くないのにまぶたを閉じて無理やり寝てみようとしたりしていた。全然疲れていない(むしろオナニーで興奮しまくっているときのほうが疲れる)し 16 時半過ぎ起きなんだから眠いわけもないんだけど。

しばらく休憩したあと、女の子が起き上がって話しかけてくれた。休憩している間にもプレイ時間はどんどん減っていってしまっているという焦りも感じていたので、やっと再開か、という気持ちだった。やはり自分勝手だな。ただ、眠くもないのに横になって何もしない時間は、興奮しなくても行為をしているときよりも苦痛だった。

あの瞬間

時系列は相変わらず曖昧なんだけど、ただはっきりしているのは、マットプレイに移行する前に、ベッドの上で「あの瞬間」を体験したことだ。休憩前のお湯張りが先だったかこっちが先だったかよく覚えていないが、少なくとも「あの瞬間」がマットプレイへの移行よりも先だったのはたしかだ。なぜなら、ベッドの上だったからだ(マットプレイのあとはもうベッドでの行為には戻っていない)。わざわざ「あの瞬間」とぼかさなくても、もうすでに言及している行為ではあるのだが、臨場感を演出するためにとりあえずここではぼかしたまま話を進める。

何回か体位を変えていたし、順番なんかいちいち覚えながら行為に及んでいたわけではないので、2 回目以降の騎乗位を入れていたかとか、間に休憩を入れつつ 2 回に分けたうちの 2 回目の正常位のときだったとか、はっきり覚えていないのだが、ともかく「あの瞬間」の体位は「正常位」だった。

何度も書いているように、視覚的にも物理的にも刺激が物足りないと感じていたので、一向にあの瞬間を迎えられそうな気配がなかった。ただ、自分がオナニーするときの態勢も、自分が観る多くのポルノ作品の中でも、あの瞬間を迎えるときの体位は正常位なのだ。正確にはオナニーのときには正常位というか、股を開いて脚全体を床にべったりと密着させて行う、いわゆる女の子座りスタイルで、これは体位に当てはめるなら正常位に近いのではないかと思う。

ぶっちゃけ、自分自身がオナニーをするときはもっぱらその態勢だし、アダルト動画を観ているときもそれが多いので、「え、ウソでしょ?」と疑ってしまったのだが、休憩しているときに女の子から聞いた話では、ソファなどにもたれかかりつつ上半身を軽く倒して、仰向けで寝たような姿勢でオナニーをするのが一般的らしい。これは女性ではなく男性の話なので、おそらく接客をするほかの男の人からよく聞くオナニーの姿勢のことを話しているのだろう。

うーん、そんなんだろうか……。たしかにそれ以外の体位であの瞬間を迎える映像もあるにはあるのだが、割合としては正常位が多いような気がする。そして、実は自分は、この正常位のような(女の子座りの)姿勢以外で最後までできないのである。つまり女の子が話してくれた姿勢(実際の行為でいえば騎乗位に近い姿勢)やバックのときの両膝立ちの姿勢、あるいは仁王立ちの姿勢などでイケた試しがない。もちろん、正常位のような姿勢で刺激を加えておいて、もう漏れてしまうという瞬間を狙って強制的に別の姿勢に変えればできるっちゃできるけど、そのままの姿勢をキープして最後まですることはまずできない。

自分がそうであるからこそ、映像の中でよく観る男性諸君も通常はその態勢でしかあの瞬間を迎えられないのだと思っていた。しかしそれは AV によって歪められた知識で、一般的にはその姿勢じゃなくてもできるものなのか? 映像の中の男性諸君もオナニーを極めてしまったがゆえに自分と同じ状況に陥っているだけなのか、あるいは対面座位やバックでは女の子の顔がはっきりとカメラに映らないから、「あの瞬間」が映える体位として正常位が多いだけなのか? 分からん……。まさかここでふだんのオナニーの姿勢について考えさせられるとは……。意外な気づきだった。

ちなみにこの話を聞いたのも、あの瞬間を迎える前後で合計 2 回休憩があったうちの 2 回目のほう(あの瞬間を迎えたあとの休憩のほう)だったのか、休憩はあの瞬間を迎える前後のどちらか 1 回だけだったかもはっきり覚えていない。たしか前後であわせて 2 回休憩した(…… → 休憩 → あの瞬間 → お湯張り → 休憩 → マットプレイ → ……)ような気がするんだけど、本当に人間の記憶って曖昧だね。まあこれを書いている時点ですでにプレイから丸 3 日以上経過しちゃってるから無理もないんだけど。

話が脱線してしまったが、要するにオナニーのときにも正常位に近い姿勢でしか最後までできないんだから、まさに今やっている実際の行為でも、正常位じゃないと難しいんじゃないの? と思ったってことだ。また、初挿入とあの瞬間、この 2 つの緊張の瞬間を存分に味わう頭の中の理想的なシナリオも、「正常位に始まり正常位に終わる」だった。

正常位

そういうわけで、正常位でしてみたいと女の子にお願いした。不意の騎乗位による突然すぎる卒業式から促されるままのバックへの移行、自らの意思による挿入と腰振りを経て、寝バックのお願いと、少しずつではあるが主体性(という名の利己的な性欲発散の探究心)を持ち始め、その最終形態として正常位に入った。

正常位も自分から挿入するという点ではバックと共通しているが、バック(寝バック含め)では入口がはっきりとは良く見えていない状態での挿入だったのに対し、正常位はその輪郭も含めはっきりと見える状態での挿入だった。騎乗位の時点からたしかに入っているのは認識できてはいたものの、視覚によって明確にとらえられるほどのたしからしさは得られなかった。バックや寝バックについても入っているのは分かっているものの、動いている最中のお互いの局部が AV のようにはっきり見えているわけではなかった。

しかし正常位は違う。女の子が正面を向いて横になり、M 字開脚をして挿入待ちをしてくれるわけだから、はっきりとその入口に自分のイチモツが入るのが確認できる。局部をしっかりと目でとらえながら、ズルムケになったそれをグイッと奥まで突っ込んだ。刺激に関してはほかの体位と変わらない。しかし視覚的にもはっきりと「入った」と言える状態を視認することができたのはまた少し違った体験を得ることができたと感じた。

正常位のときにその理由に気づいたような気がするが、寝バックを除き、やはり主要な体位では奥までしっかりと入った感触がしない。もちろん心理的にそういう感覚になるだけのことなのかもしれないが、物理的な要因として、生身の女性の身体だと、自分の鼠径部が女の子の太ももや鼠径部に干渉して陰茎が根本まで入っていないのではないかという気がした。騎乗位のときも「奥まで入ったね」と言っていたものの、実際にはお互いの局部の周りの身体が干渉していて、完全には入っていなかった気もする。

そしてそう感じてしまうのは、オナニーでおもちゃを使うときには、手持ち型だろうが据置型だろうがそういった干渉は物理的構造上起こり得ないので、おもちゃの穴の入口周辺が鼠径部に密着するまでしっかりと奥に挿入でき、文字通り根本まですっぽりと入るのだ。そして、このおもちゃを使ったときに根本まで全部入るというのに精神的な快感を覚えるのは、むしろ生身の女性との本番行為を想定したときに、できるだけ奥に入れたほうが着床しやすいという本能的快楽や、しっかりと包まれているといった精神的快楽を疑似体験できるからなのではないかと思っている。

だからむしろ生身の女性との行為でこそ根本までしっかり入るというのが精神的快楽を感じる上で重要なんじゃないかと思うのだが、実際には身体の構造的におもちゃ並にはうまく根本まで挿入できないという事実に気づいてしまいなんだかショックだった。これはその女の子の体格の問題ではないと思うのだが、どの角度から入れようとしてもゴツっと硬い太ももに当たってしまうのだ。あるいは松葉崩しならしっかりと根本まで挿入できたのかもしれない(実際、それが特徴の一つとしてネットでも紹介されていたような気がする)が、まだ正常位も十分に行えていない上に今までの体位と比べたら特殊な体位ではあるから結局それを実践することはできなかった。

穴に挿入するために腰を浮かせる必要はあるものの、据置型オナホ(昔、引っ越す前に持っていて今はもう手放して久しいが)を使ったときと同じような姿勢や動きではあるので、一応自分一人でもその動き自体は経験したことがある。そうじゃなくても(据置型オナホは使わない)普段のオナニーの姿勢に近く、主体的に動くから向きや速度を自分で調節できる、さらにはバックと違って二の腕やおっぱいを触りながらピストンできるので、挿入を伴うプレイの中では比較的興奮しやすい状態だった。

ここまで、向き合ってするプレイにおいては、女の子は目を合わせる努力をしてくれていたと思う。しかし、当の自分はむしろ目を背けてばかりいた。それはもともとのコミュ障から来る恥ずかしさの回避なのかもしれないが、そのときに感じていた気持ちを正直に言えば、見た目がプロフィールで見たときのような印象と違ったことによるがっかり感を隠そうとしていたのかもしれない。

もしこれが、今までに一目ボレをした女性とセックスなのだとしたら、むしろ視線は顔に釘付けになっていたかもしれない。でも、初めての体験の相手が、印象と違った見た目の人であるという事実を、脳が認めたくないかのような行動ともとれる。つまり、あえて顔の視覚情報をこれ以上入れずに、身体に目線を多くやることで、単に性的な欲求を解消するための対象として見ようとしている、それによってこのがっかり感をごまかそうとしているように感じられた。

もちろん意識的にそう思って接していたわけではなく、無意識下のその行動(目を背けようとすること)の背景の説明として妥当なのが、そういった思考や感情なのではないかと分析した。理由はどうあれ、やっぱりこういうさりげない行動の一つをとっても、自分が性欲を満たすことしか考えておらず、女の子の気持ちを配慮する気概が欠けている点には自分でも辟易とした。だから彼女もできなくて当然なんだなと。

そして、なんでこの話をここでしたかと言えば、正常位のとき、こちらが目を背けている間、女の子は目を合わせようとしてくれていたかもしれないが、少なくとも、途中からは明確に向こうも目をそらすようになった。正常位の最中はおっぱいを見たり、ピストン運動によって自分の局部が女の子のアソコへ出し入れされている様子を眺めて「本当に本番行為をしているんだな、自分」と思ったりしていることが多かったが、ふと女の子の顔に目をやるとそらしていることに気づいた。

こちらが恥ずかしがりであると察して配慮してくれたのならなんて優しい女の子なんだろうと思うが、たぶんお互いに気まずくなっていたからだと思う。そしてその原因を作ってしまっているのは、間違いなくこっちであるという自覚がある。だから女の子が目を背けていたことについては気まずくさせてしまって申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。

自分のその不誠実な態度に自分自身で無意識に気づいたからか、女の子が目を背けていることに気づいたあとに、不思議とこんな言葉を発していた。「キス、してくれますか」と。なぜあのときこれを言ったのかも、正直憶測でしか語れない。自分自身のことなのに。自分で主体的に動いているから主導権が自分にある(攻めの状態になっている)という感覚が潜在意識に刷り込まれ、もっと積極的に情を深める行動をせよと脳が司令を出したのか、この状態で自分から望んでもう一度キスをすれば、お互いに目を背けてしまうような気まずい状況を脱して女の子の気持ちを少しは取り戻せるのではないか、あるいは女の子も目を背けるような態度をとってしまっていることにさすがに罪悪感を感じたのか。いずれにせよ、その言葉を発したとき、女の子はそれに応じてくれた。

そしてまたキスをした。ディープキスだったと思う。でもやっぱりなんか盛り上がらない。ただ唇を合わせるだけ、ただお互いの舌が絡みつくだけの物理的な行動にしか感じられない。性器と違ってそこに性感帯があるわけではないので、感情が伴わない以上は、これ以上続けても虚しくなるだけだった。

再びお互いに目を背けあった。背けるというと大げさかもしれないが、目を見ながらピストンを続けるのは気まずいから、やはり視線は上半身や局部に向かった。そして女の子も仰向けになりながらそっぽを向いていた。そして徐々に、頭の中は目の前の現実の光景から意識をそらし始め、空想を始めた。つまりそれは、オナニーをするときに陰茎に伝わる強い刺激の感覚や、過去に観たポルノの印象的な映像の再現による興奮といった、普段一人で性欲を解消するときの、バーチャルな刺激の想像だ。

これは自分でも重症だなと思った。目の前に本物の女性がいるのに、頭の中ではオナニーやポルノの想像をしてしまうなんて。まあでも冷静に判断すれば、30 歳になるまでずっと性欲の解消はそっちがメインだったんだから、そうじゃないと興奮できなくなるのも仕方ないのかな。それがプロフィールを見て「お金さえ払えばこんな可愛い女の子とセックスできるんだ」という興奮が(あくまで脳内で勝手に)裏切られたと思ってしまっているのならなおさらそうだ。

そして、これがお店の嬢と客の関係ではなく、彼女・彼氏の関係だったら、行為に至るまでにしたいかしたくないかの判断はついているだろうし、実際に行為が始まったあとに興奮できないとわかっても、お互いの気持ちを尊重してその日はいったん中断するといったことも可能だろう。

しかしこの場はそうではない。実際に会うのは行為が始まる直前だし、実物を見てから決めるなんてこともできない。すでに受付は済ませてあるし支払いも完了している。今さらあとには引けない。それに、2 時間という制約もあるし、女の子側としてはあくまでお仕事としてつとめなければならないので、「今日はやめようか」なんて言えるはずもない。言えるとしたらこちら側だけだが、ここまで来てそんなこと言えるはずもない。

せっかくここまで来たんだから、せめて最後まで経験してみたい。もう童貞とも言えない(素人童貞は否定できない)のだから、目の前の女の子に性的に興奮していなかろうが、いっそのこといくところまでいってしまいたい……。

そんな気持ちがふつふつと湧き上がり、徐々に据置型オナホを使うときのような気持ちでガンガンと突いていった。ピストンも多少だが速くなった気がする。そして脳内はポルノ鑑賞やオナニーで絶頂を迎えるときのことを想像して興奮を高め、ついに、息子がむずむずとうずき始めた。「あ、こ、これなら、いけそうだ!」と確信し、少しずつ勢いを強めていった。

射精

そして、ついに「あの瞬間」が近づいてきた。そっぽを向いた女の子に「そろそろイきそう」と伝え「このままイッてもいいですか?」と訊いた。目は合わせずにそのまま「うん……」と控えめにうなずきながら返事をする女の子。それを聞いて、ついに意を決した。

いつも自分の部屋で一人で体験しているあの最高潮。しかし今回は今までとは決定的に違うことがある。それは、息子がその絶頂を迎えた先には、「遺伝子の共有」が待っているからだ。

実はここに至るまで、あえて言及していなかったことがある。このお店が高級店に分類されることは支払いのときに書いたが、高級店の中には「着用」が不要なお店もあるということだ。そしてこのお店はまさにそういうお店だった。もちろん知っていたし、初めての体験はそうしたいと思っていたからこそ、ここに決めていた。

女の子から初めてを奪われたその瞬間から、カウントダウンはすでに始まっていた。おそらく「あの瞬間」を迎えなくても、先走った息子が漏らしていた可能性は十分にあり得る。でも、目的を達成する点においても快楽を感じる点においても、あの瞬間が訪れるかそうでないかには雲泥の差がある。

もう遺伝子の種は一歩手前まで来てしまっているのだ。あとはもうどうにでもなれだ。これが初めてでいいのかとかそんなことはいったん忘れ、一心に腰を振り、そして、ついに、息子は女の子のナカで絶頂を迎え、自分の遺伝子をたっぷりとナマで射出したのだった。真性にして神聖なる腟内射精が、この瞬間、執行された。2026 年 7 月 11 日 23 時前後のことだった。オナニーによる前回の射精が 7 月 6 日の 22:25 ごろのことだったから、ちょうど 5 日分くらい溜まっていた精液をどっぷりと女の子のナカにナマで吐き出した。

これで、お店での卒業(素人童貞にすぎない)ということを除けば、完全に童貞を捨てきったということになる。なぜなら、性行為の真の目的である、繁殖行為そのものを経験したからだ。もちろん女の子は避妊をしているだろうが、行為としては子作りとまったく同じ体験をしたからだ。

産まれて初めて、自分の遺伝子情報を女の子の身体の中に直接共有してしまった。それも、さっき会ったばかりで心から愛し合っているわけではない、単なる肉体関係の女性の身体のナカに…………。

そして、その行為が、こうもあっさりと完了してしまったことに、あっけにとられていた。いわゆる賢者タイムは訪れなかった。感覚としてはやはり刺激の少ないユルいオナホで射精したのと同じで、妄想とおもちゃを使ってするオナニーと同じくらいの快感だった。実際の性行為はオナニーと違って精神的な満足感があるとよく聞くが、そういったものは、残念ながら、一切感じられなかった。ただ、生理的に陰茎がその機能を果たし、ひと仕事終えた、という感覚しか残らなかった。やはり腟内射精までしてもここまでに感じていた「これじゃない感」が拭い去られることはなかった…………。

射精の瞬間も女の子は目を背けたままだった。そんな光景を眺めながら、頭の中ではナマで出すということに対する行為そのものへの興奮と普段のオナニーの快感をミックスさせて想像を掻き立て、手は女の子の二の腕あたりを揉みながら、びゅるびゅるとナカに発射した。射精が完了したあとは、女の子が「出た?」と訊いたのに対し「はい」と返事をしたくらいの軽い会話しかなくて、「初めての中出しだったね」とか「卒業おめでとう」とか、そういった会話はここにおいても一切なかった。

出したあとは女の子がベッドのヘリにあるティッシュを手に取り、自分はその準備を待っていた。そのまま抜いてしまうとベッドが汚れてしまうからまだ抜かないほうがいいかなと思ったりしたので、その後のことは女の子に任せることにした。

ティッシュの用意ができたあと、前かがみになっていた上半身を起こし、女の子が局部あたりにティッシュをあてがった。それを見ながらゆっくりと陰茎を抜くとともに、女の子がアソコにティッシュを添えた。よく AV ではアソコからドロドロと精液が流れ出てくる映像を観ているし、個人的にあの瞬間が一番興奮ポイントだったりするのでそれをちょっと期待したりしていたんだけど、実際にはそんなに垂れてくることはなかった。しばらく女の子のアソコを凝視していると、わずかに白濁した液体が滴り落ちているように見えたような気もするんだけど、ティッシュで隠れている部分もあったし積極的に女の子が「見て見て、こんなに出したんだよ」みたいに演出してくれたわけでもないから、正直はっきりとナカの様子が確認できたわけではなかった。

まあ AV でも、奥に入って全然映像では出てくる様子がないシーンもあったりするから、そっちパターンだったってことなのかな。たしかに奥まで突っ込んだ状態で出したからな。もしドロドロと垂れてくる様子が見たかったら、もうちょっと手前のほうで出すべきだったのか。それだと支配欲というか、精神的な快感を得づらい気がするんだけど、映像作品の男優さんはそこはビジネスだと割り切ってあえてそういう出し方をしているのかな。まあいずれにしても、腟内射精は間違いなくしたものの、視覚的にはっきりとそれを確認することはできなかった。

洗体

「あー、ついに、ナマ中出しまでしちゃったな……」とぼんやり思いながら、プレイは次の段階に移った。膣内射精のあと(2 回目の)休憩を挟んだ気がするが、いずれにしてもプレイとしてはそのあとマットプレイに移行した。

そのときの詳細を書く前に、あのときの会話の様子を思い出して思ったんだけど、こちらがマットプレイの話を持ち出したとき、なんか妙に乗り気じゃない感じがしたんだよな。「ヌルヌルするからベッドの上よりも動いたり発射したりすることは難しい」っていうのはまだしも、時間がかかるとか、一度マットプレイに移行したらたぶんもうベッドでのプレイには戻ってこられないとか、いろいろ条件があるよっていうことをしきりに伝えていたのと、そのときの女の子の話し方が、かなり言葉に詰まっていたというか、あんまり乗り気じゃない感がすごく出ていたんだよな。最終時間帯ということもあって、たぶん単純にめんどくさかったのかもしれない。とはいえ、希望するプレイの中には含めていたし、お湯張りもしてもらっていたので、お風呂場に移動することになった。

まず最初は椅子に座り身体を洗ってもらった。たぶんふつうのボディソープだと思うけど、水分量が多くて薄くて泡立っていた。全身を洗ってもらったって感じではなくて、主に身体の前側だけを洗ってもらったという感じ。上半身はもちろんのこと、ズルムケになった息子やタマタマ、足の指まで洗ってもらった。ちょっとくすぐったかったけど悪い感じはしなかった。希望通り即々オプションがオフの状態だったら、たぶんこれがプレイよりも最初に来ていたのだろう。

泡をシャワーで流してもらったあとは、あらかじめお湯張りをしてもらっていた湯船に浸かり、少しくつろいでいた。なんか勘違いしていて、このあと女の子も身体を洗ったあとに一緒に湯船に浸かって向き合って他愛もない会話をしたりする時間があるんだろうなとか思っていたんだけど、そんなことはなくてふつうに自分だけが入っていた。だから別に足を伸ばしてくつろいでも良かったんだな。このときも、横で身体を洗ったりマットの準備をしたりしている女の子ではなく、目の前の壁を見つめてぼーっとしていた。

マットプレイ

少しの間、湯船に浸かったあと、また呼ばれて、用意されたマットのほうへ移動した。そこでうつ伏せで寝るように案内された。マットは空気を入れて膨らんでいるだけと思われる簡素なもので、端の 1 ヶ所に他よりも膨らんでいる部分がある。そしてその上にタオルが敷かれていて、そこに頭を乗せるようにしてうつ伏せになった。

その上から女の子が乗っかって全身を使ってゆっくりと前後に動いてヌルヌルしながら身体を密着させてくれた。うつ伏せになっているので視界は床と壁しかなく、しかもヌルヌルしているので自分の身体に当たる女の子の身体の輪郭はあんまりよく分からなかった。だけどわずかにおっぱいの柔らかい感触を感じたりしたし、そもそもあんなヌルヌルで不安定な場所で全身に触れる感触があるという状況から考えて、女の子側もうつ伏せになって自分の上に乗っかっていると考えるのが妥当だろう。

ちなみに(うつ伏せになっているので)目の前は床と壁しかないと言ったが、その床と壁のはざまに小さな虫がちょろちょろと動いているのが見えた。本当にたいしたことはなくて自宅とかにもよくいそうな小さな虫だったから特になんとも思わなかったけど、最初に部屋に入ったときの簡素な造りという印象どおりの光景だなと感じた。法律の問題で改装工事ができないみたいな話を聞いたことがあったので、たぶんそういう事情があるのだろう。

単に前後に動くだけじゃなくて、女の子が徐々に自分の下半身のほうに移動して脚をマッサージするように触ってくれたり、お尻の穴を腕で撫でられるような感触もあったりした。見えていないので腕なのかは判然としないが、なんかそんな感触だった。そこ、排泄物が出てくるところだから衛生的に大丈夫なのかなといった懸念はあったものの、感触としては悪くなかったので特に身体をこわばらせることはせず、そのままその心地よさに浸っていた。

しばらくすると今度は仰向けになるように促された。ただ、単に仰向けになってくださいと言われたのではなく、右腕は頭上(マットの端)に伸ばして、左腕は身体の下を通すように右方向に出してください、といった感じの細かい指示があった。

そして指示通りの態勢になったあと、女の子に左腕を引っ張られたかと思うと、一気にズルっと身体が 180 度ひっくり返って、一瞬にして仰向けになった。なんとも鮮やかなパフォーマンスだなと思いちょっと感動した。ネットなどで話に聞いていたとおり、マットの上はローションが大量に塗られているのでかなり滑る。だからふつうの床みたいにお客さん側で何も考えずにヘタに上半身を起こして態勢を変えようとすると滑って危ないのだろう。一瞬のことで目ではしっかりとはとらえられなかったものの、さすがはプロの身のこなしだった。

引き続き、うつ伏せのときと同じく全身でヌルヌルと密着しながら前後に動いてくれた。そして仰向けになると、当然息子が丸出しになる。徐々に身体が下半身のほうに移動し、息子とタマタマをヌルヌルした太ももの間に挟まれてしごかれた。今後は仰向けなのでちょっと首を前に傾けるとその様子を見ることができた。

そしてこのときになると、女の子は目を背けず、息子に刺激を加えながらこちらの様子をうかがってくれていた。でもこのときは一方的にこちらが陰茎を刺激されているっていう態勢で、お互いに見つめ合っているのも変だったので、恥ずかしくて思わず目を背けてしまった。やっぱりただ恥ずかしかっただけなのかな、自分でも分からん。仰向けになっているとはいっても首を前に傾けないといけないので首が疲れてしまうというのもあった。

そのあと、女の子が近くにあった液体に手を伸ばし、それを口に含んだ。視界の端っこだったので口に何かを入れたというところしか見えておらず、まあここまでけっこう時間が経っているし喉が乾いて水分補給したくなったのかなと最初は思っていた。だがそうではなかった。口にその液体を含んだまま、息子をしゃぶり始めたのだ。そしてその瞬間、息子はかなり温かい感触に包まれた。どうやらローションかなにかをお風呂のお湯の温度くらいまで温めたものを口に入れてフェラしてくれるプレイだったみたいだ。ヌルヌルしていたこともあるし、このときは本格的なフェラというよりはこの温かさを感じてもらうためのプレイって感じで、刺激を加えることが目的ではなさそうだったから快感とまではいかなかったが、じんわりする心地よい感覚があった。

手コキ

そして次は太ももではなく手でしごかれた。ズルムケにされたりフェラされたりするときなど、息子を直接手で触られること自体はここまでで何度かあったけど、いわゆる手コキをされるのは、意外にもこのときが初めてだった(このときだけだった)かもしれない。別に意外ってほどでもないけど、すでにナカに射精したあとに初めて手コキされることにはなるとは思っていなかった。もちろん人に手コキされるのもこれが初めてだった。

ヌルヌルしているということもあってやけにいやらしい手つきだなと感じた。そしてヌルヌルしている分、しっかりと息子を握られながらしごかれていたのでやはり膣よりも物理的な刺激は強かった。結局、物理的な刺激の強さ(気持ちよさ)でいうなら、フェラ > 手コキ > ナカ、って感じだった。フェラ・手コキとナカは逆であってくれと思った…………。

喘ぎ声を出すのも、これが気持ちいいって伝えるのも恥ずかしかったので、あんまりはっきりとは言葉や表情に出してはいないが、フェラのときにも小さい声でちょっとだけ「気持ちいい……」と言ったりしていた。そして手コキのときにも同じように気持ちいいと伝えたら、「これが気持ちいいの?」と言われ、さらに少し激しめにしごかれた。さっき出したばかりっていうのと、ズルムケでしごかれることに慣れていないので、ちょっと痛くすぐったかった(ちょっと痛いのとちょっとくすぐったいのを同時に感じた)けど、がんばって耐えた。これ以上、弱いことを吐くのは、なんか自分で自分が許せない気持ちになったので。

いつも手でオナニーするときは、皮を被った状態で、皮の上から上下にシコシコと皮を剥いたりめくったりしながら刺激している。ズルムケで直接手でこするのは痛くすぐったいからだ。そんな、自分では控えているやり方を、今は強制的に女の子にされていて、しかもそれを耐えている状態だったから、なんか変な癖に目覚めそうな感覚だった。まあただ痛くすぐったかっただけなんだけど。

本番再び

さっき出したばかりとはいっても、明確な賢者タイムは訪れなかったし、ふだんオナニーをするときも連射することはあるといえばあるから、手コキで物理的に刺激されたことによって、またムクムクと息子が立ち上がり興奮してきた。そしてそのタイミングを見計らってか、女の子が身体を起こしたかと思うと、また告知もなく唐突に膣のナカに息子を挿入し始めた。射精後の再びの挿入だった。もとから刺激の強さはそれほど感じていなかったので、正直ローションでヌルヌルになっているから刺激が弱くなったとか、そういった違いは特に感じなかった。

ただ、不思議なことに、目の前にいる女の子に一度ナマで出しているという成功体験を得ているからか、理性的な判断とは別に潜在的に脳がさっきよりも少し興奮しているような気がした。ベッドのときよりも心なしか目も合わせやすくなったし、なんとなくさっきよりは心を通わせられているかのような、そんな不思議な感じだった。ほんのちょっとだけだから気のせいかもしれないけど。騎上位されているときは女の子の二の腕を掴んだりおっぱい触ったりしていたと思う。

でもやっぱり騎乗位の姿勢で射精することには慣れていないので、しばらく騎乗位をしてもらったあと、やっぱりさっき射精したときみたいに正常位で自分から動きたいと伝えた。ただ、さっきと違うのは、ここはマットの上でローションまみれだから滑りやすくて少し危ないということだ。女の子に「滑りやすいから動きづらいかもしれないけど大丈夫?」と心配されたが、まあ気をつけて動けばたぶん大丈夫だろうと思ったし、なによりもう一度挿入されてしまったことでスイッチが入って、最後にもう一発ナカで射精しておきたいという男の本能が発動してしまっていた。なので、それでもやってみたいですと伝えて、女の子と態勢を逆転させて、正常位の姿勢になった。

さっき言われたことではあるし状況的にも分かってはいたが、態勢を変えるときもそこから挿入して身体を動かすときも、やはり滑ってうまく動けないなという感じだった。それでも一度態勢が安定して女の子の肩などに手を引っ掛けて固定することでピストンすることはできた。滑って力を入れるポイントもつかみづらく刺激がさっきよりも若干弱く感じていたものの、ベッドの上で射精したあとでも息子はしっかりと勃起をしてピストンすることはできていた。

ちなみにこのときに思ったより滑ってうまく動かけないってことが、ちょっと恥ずかしいというかヘンテコな動きになったりしていたので、それで少し照れ笑いをしながらそれを伝えたら、女の子のほうも「そうだよね」的なリアクションで笑ってくれた。ここに来てはじめてちょっと心が和んだというか、ほんの少しだけ打ち解けることができたような感じがした。

ただ、1 回目でもそうだったとおり、ある程度がんばって想像を掻き立てたりしないとなかなかイけそうにないのは変わらなかった。しばらく正常位で粘っていたけどちょっと単調になってきてこれじゃ難しそうだなと思ったので、また物理的な刺激のある口でしてもらってもいいかとお願いした。だが、ここで正常位をもう少し粘らずに聞いてしまったのが失敗だった。

不完全燃焼

この時点ですでに時刻は 23 時半を回っていた。お店に入って待合室を通されたのが 21 時半ごろのこと。そこから説明を受けたり支払いをしたり希望を伝えたりして、実際に女の子のところまで案内されたのは感覚的にその 10 分後くらいだったと思う。だからプレイ時間帯は 21:40 〜 23:40 くらいだったようだ。つまりもうあと 10 分くらいしか残っていないということだった。

最初にズボンを脱ぐときに手間取っていたこと、ベッドで女の子に促されるまま休憩している時間があったこと、射精までに時間がかかったことなどが要因で、思ったよりも時間が押していたようだ。そしてマットプレイは本来 1 時間くらいかけて行う長めのプレイのようだが、ベッドで中出ししたときに見た時刻が 23 時ごろだったことを考えると、たしかにマットプレイはかなり巻きでがんばってくれたということになる。もしかしたらこの時間が迫っているっていうのが、女の子的にもマットプレイを渋る理由の一つだったのかもしれないと今になって思った。

「あー、マジか、こんなことなら、本当に卒業しちゃっていいのかとか変に迷ったりせずに、腹をくくって堂々と性欲を解放して気持ちよくなることに徹していればよかった……」と若干後悔していた。でも、時間が迫っているなら仕方ない、「じゃあ態勢を変えずにこのままもうちょっと正常位で動いてがんばって射精したいです」と伝えたのだが、どうやらそういうことではなかったようだ。残りあと 10 分っていうのは、ここから身体のローションを洗い流して片付けて服を来て部屋を出るところまで含めてあと 10 分ということみたいだった。だからもう射精なんかしている場合じゃないってことだった。

てっきり、自分がフェラをもう一度してほしいとかそんな悠長なことをお願いしたから、そんな時間的余裕はないって意味なのかと思ったんだけど、そもそもこれを聞いてしまうよりも少し前から、時間がもう差し迫っていたということみたいだった。でも女の子的には、こっちがいつ絶頂を迎えるか(迎えそうか)なんてことは分からないし、もうすぐイきそうっていう状況になっているのにそれを静止して「そろそろ時間だから」なんて言ったら雰囲気ぶっ壊れだから、時間ギリギリまで言わずに我慢していてくれたってことなのだろう。

でもこっちが悠長にフェラしてほしいとか言ったもんだから、もうそろそろ時間だよってことで、その時点で正常位も含めたプレイを終了せざるを得なかった。つまり、2 回目のナマ中出しはできないまま、勃起した息子を引き抜いて残念そうにぶら下げた。

別に最初から 1 回なら 1 回でもまったく構わなかった。でも寸止めとか焦らしプレイとかがあるように、一度射精のモードにさせられてから、それを途中で止められてしまうというのがつらかった。「あともう 10 分くらいあればいけたかもしれないのに……」といった不完全燃焼な感じが余計に悔しかった。でもこればかりは時間が決まっているから仕方ない。いやむしろ自分が変に優柔不断だったからこそこうなってしまったのだ。何から何まで中途半端だと思った。

なんか 1 分でも遅れると延長料金を取られるみたいな話をしていて、逆に延長料金を払うと続けられるのか? とも思ったけど、時間帯的に(風営法的に)たぶんこの時間帯では延長できて 10 〜 15 分程度だろうし、そのわずかな時間のためにいくら追加で取られるのかとか分からなかったし、なによりこれ以上女の子を困らせるのはよくないと思い、名残惜しさを示しつつも素直に了承した。ちょっとモヤモヤする気持ちはあったけど。

というか 2 時間ってあっという間だったな。気持ち的に盛り上がっていないわりには、ちゃんとプレイを楽しもうとしたら案外 2 時間でも物足りないなと思った。でも、密室で 1 対 1 で裸になりながら 2 時間も接客するって、接客側(女の子側)からしたらかなり大変なことだよな。夜職で働くって、こういうことなんだなと、ちょっとだけ推し量ることができたような気がした。

2 回目の射精ができずに終わったプレイのあとは、また椅子の上に座ってボディソープで体を洗ってもらった。そのあと、今度は女の子が身体を洗う間にまたお風呂の中に入ってもらうように案内されて、そこでもぼんやりと壁を見つめていた。「(2 回目の)射精、できなかったなあ」って。あれ、さっきまでとは違うがっかり感を感じているなと思った。いずれにせよ、始終、残念に思う気持ちを拭いきることはできなかった。

帰り支度

女の子も身体を洗い終えたあとは、また湯船から出て、二人で一緒にタオルで体を拭いた(同じタオルで拭いたり、お互いの身体を拭きあったり、という意味ではなく、それぞれ並んで、って意味で)。そのあとまたベッドやクローゼットのあったほうに移動して、事前に預かってもらっていた下着類や服、時計やスマホなどを取り出してもらって、服を着始めた。一応、身体の水分は拭きとったものの、まだポカポカしていて汗も出る状態だったので、ちょっと着心地は悪かった。でも急がないといけないし、しばらく裸で身体を冷ますなんて悠長なことはできなかった。

服を着ている間は雑談をしてくれた。今日は休みなのかとか仕事は何をやっているのかとか、いわゆる初めて会った男女が最初にするような他愛もない会話をお別れの前になってしていた。ちなみに 5 月からニートでこの間ずっと仕事探しをしているがまったく次の仕事が見つからないこと、エンジニアという仕事をしていること、最近は AI コーディングでフリーランスとしての案件も取りづらくなっている(単に AI 活用に対してのスキル不足だったり、最近、案件を頻繁に変えていて安定していない職歴になっているなどの要因もあるのだが)ことなどを話した。「AI つくった人、本当に頭いいよね」みたいな感想をしてくれていた。

「コーディング」や「プログラミング」、「エンジニア」といった言葉に馴染みがないのはまだしも、女の子は「フリーランス」っていう言葉もあんまりピンと来ていなかった。たぶん女の子自身も広い意味では今まさにフリーランスとして働いているということになるとは思うんだけど。まあこういう感じで話題が広げづらいというのはなんとなく分かっていたから、こっちからもあまりそういう話は最後まで(訊かれるまで)していなかったというのもある。だから話すにしてもお別れする前で良かった。最初にこういう話をして盛り上がらなかったら余計に気まずかったかもしれないからな。まあ、やることやってから、こんなはじめましてのときのような会話をするのもなんか違和感はあったんだけど。

着替え終わって身支度も済ませたあと、部屋にある受話器(カラオケ店とかにもある、フロントとつながる内線電話)を女の子が手に取りプレイ終了の報告をしようとしていた。ちょうど話し中で最初はつながらなかったっぽくて、時間大丈夫かなとちょっと不安になったけど、まあ大丈夫だった。同じタイミングで待合室に 2 人ほどほかのお客さんがいたから、たぶんそっちとバッティングしていたんだろうな、最初は。

そのあと再び受話器を手に取り、無事終了の報告をフロントに伝えられたようで、部屋を出ることになった。部屋を出る最後に、「今日はありがとう」と言ってハグとキスを 2 回ほどしてもらった。最後はそうやってお別れをするマニュアルになっているんだと思うけど、そんな冷めた見方をしなくても、プレイのときの気まずさはこのときになるとある程度は解消されていたから、まあ終わり良ければすべて良しなのかな。

プレイが終わるまでベッドの下の棚に閉まっていた、スマホを入れた袋を手渡されたとき、これはもう取り出していいのかと聞いたら、「ううん、まだ。お別れして下に降りてからだよ」と言われたので袋のまま持って部屋を出た。

お別れ

途中まで一緒に階段を降りていったのだが、登ってきたときよりも階段が長く感じた。初めて顔合わせをしたときに、想像していたのと違った感で頭がいっぱいになっていて、階段をどれくらい登っていたかに気を払っていなかったのかな。「あれ、こんなに階段あったっけ?」と訊いたら「そうだよここ 3 階だよ」と言われた。感覚的には階段を登ってすぐの記憶になっていたから、2 階くらいだと思っていた。

1 階と 2 階の間あたりの階段の途中で最後のお別れの挨拶をした。どんなことを言われたのかははっきりとは覚えていないけど、こちらがもう帰ろうとしているのを名残惜しそうに最後まで手を握って見送ってもらったことはよく覚えている(階段を一緒に降りるとき手をつないでいた)。「ありがとうございました」と感謝を伝えて、お別れをして、1 階で待っていた店員さん(ボーイさん? 店長?)に出迎えられた。

そこで持っていた袋を店員さんにいったん手渡して中身を開けてもらい、中から自分の iPhone(とカード類)を取り出した。そのときに軽く感想を訊かれた。「どうでした? 大丈夫でした? 楽しんでもらえましたか?」とかそんなような内容だったと思う。微妙だったとも最高だったとも伝えることはできないので、「はい、大丈夫でした」みたいな曖昧な回答をしていた気がする。まあ本当に忌憚ない意見を聞こうとしていたわけではなく単なる接客の一部であることは分かっていたから、特に気まずくなることもなく、そのままお店の入口まで案内された。店員さんはとても気さくで話しやすい印象だった。

店を出る直前にチロルチョコを渡された。その表面には二次元コードの書かれたシールが貼られていて、もし良かったらレビューをお願いしますと言われた。後に読み取ってみると、案の定、たびたび予約を確認するために見ていたポータルサイトにつながった。ふだんそれを iPhone で見るときはシークレットモードにしている(Chrome は通常モードでアダルトサイトを見ないようにしているので)のだが、二次元コードリーダからだと通常モードで開いてしまい、しかもログイン画面に飛ばされてしまうので、ログイン後の URL(リダイレクト前の URL)を把握することができないこともあって、まあいいかとなっている。これを書いている今もレビューは残していない。

ついでにいうと、ここから 2 日ちょっと経過した 14 日の 03:22 ごろにそのポータルサイトの女の子の書き込みをチェックしてみた。自分が接客してもらったその日の書き込みには、「初めてのお兄さん」といった表記はあったものの、いつもと変わらないお礼のメッセージのみで、特に自分宛てだと分かるような記述はなかった。まあそりゃそうだよな。そもそもこのときはポータルサイトを経由してすらいない(直前の予約は電話しか受け付けていない)ので、これを見ているということ自体を向こうが認知していない可能性もある。見られている可能性があることを考慮していても、ポータルサイトの話は一切していないのだから当然だろう。というか、どのお客さんに対してのメッセージか、はっきりと本人が特定できるような書き方はしてはいけないルールなのかもしれないし。

退店

ともかくそのチロルチョコを受け取って店をあとにした。店員さんが入口まで見送ってくれて丁寧な接客だった。時刻は 23:44 ごろだった。予約する前からこれくらいの時間帯になることは予想できていたので、実は予約する前の時点から終電に乗れることはあまり期待していなかった。むしろ間に合うか間に合わないかギリギリの状態であることを知って帰り際に慌てるくらいだったら、最初から終電に乗ることは諦めて、公園かどこかでプレイのことをメモにまとめたり断片的にでもこの記事を書いたりして時間を潰そうかなと思ったりしていた。どうせ初体験のことはこうやって記録に残さないと気がすまないだろうと思っていたし、帰宅してからだとニートよろしく怠けてしまうと思ったからだ。

だけど、乗換案内とマップを見てみると、急げば終電にまだ間に合うかもしれないということが分かった。それを知った途端、軽いジョギングくらいのペースで最寄り駅まで走っていった。そしたら、走らなくても、わりと余裕で間に合った。まあでもこれは結果論で、先にギリギリ間に合うと知っていたら店を出るまでの間に焦ってしまっていただろうから、やっぱり、あえて店を出るまで調べていなくてよかったと思った。

駅のホームで電車を待っている間、汗だくだくになって服がめっちゃ濡れていることに気づいてちょっと恥ずかしかった。とはいっても土曜日の(もうすぐ日曜日をまたぐ)終電だから人もそんなに多くなかったんだけど。久しぶりに軽く走ったのと、プレイの最後にシャワーを浴びたり湯船に浸かったりしていたから、かなり身体が火照っていた。無事にお店の最寄り駅からの電車に乗れたあとは、このまま何事もなく帰れるはず、だった…………。

泥酔吐瀉事件

自宅の最寄り駅に着くまでには一度乗り換えをする必要があった。乗り換え前の電車では多少酔っ払って変な声を出すオジサンはいたものの、たいした問題ではなかった。だが、乗り換えをしたあとの電車で、事件は起こった。空いていたので、最後列の車両の端の席に座った。向かいの席の対角線上に、熟睡している女の人がいた。自分が乗る前から乗っていて、そこに人がいたことは認知していたものの、その段階ではまったく気にかけていなかった。単に熟睡しているなと思っていただけだった。

ところが、電車が動き出して数駅ほど経由したあと、事件は起こった。気に留めていなかったから、もちろんその人のことは乗車時以外は見ておらず、その瞬間を確認したわけではないんだけど、視界の端で、なんか異様なことが起きているような感じがした。AirPods Pro で音楽を聴いていたから音による違和感は特になかった。だが視界の端にどうも気になるものがあった。

この時点ではまだ何が起きているか気づいていない、ただ違和感があっただけ、という表現になってしまっているが、視界の端でもそれが何であるのかは、正直頭ではすでに理解できていた。でも、そちらをガッツリと見てしまうのが怖いというか、正直もし本当にそうだったらあまり関わりたくないと思ってしまったので、見て見ぬふりをしようとした。でもあまりにも程度が甚だしいので、どうしても気になってしまい、凝視は避けてさりげなく視界をそちら側に向けた。

すると、対角線上にいた熟睡していた女性が、ゴロンと席の横に倒れながら、思いっきり吐きまくっていた。それも、気分が悪くて目覚めて思わず口を抑えて吐いてしまっていたとかじゃなくて、寝ながら垂れ流しにしていた。本人は相変わらず熟睡したままのようで、それに一切気づくことなく、ただ横になって寝たまま吐き散らしていた。

おいおい、マジかよ…… と思った。自分と同じ側に座っていた、吐いている女性と向き合う席にいた女性は、それに気づいてそそくさと席を移動してしまった。自分と向き合う席に座っていた、吐いている女性と同じ側の席にいる女性も、そちらをガッツリと確認して、女性が吐瀉をするたびに身体を縮こめるように警戒していた。やがてその人も席を移動してしまった。そしてそれを見て、自分も同じように席を移動した…………。

うーん。初体験のあとになんでこんな事件に遭遇するのだろうか……。単に酔っ払ってるだけなら迷惑な客だなと思うだけで処理できたかもしれないが、ちょっと異常なほどに吐いていたし、それも寝ながら吐くっていうのを見たのが人生で初めてで、本当に酔った人って、寝たまま無意識に吐くなんてことあるのか? と疑いたくなる光景だった。さすがにその後の処理のことに関しては、たまたま居合わせた客である自分が責任を取るつもりはないにしても、さすがに異様な光景すぎて、ちょっとヤバいんじゃないの? って思ったりもした。昏睡状態になっていてそのまま放置すると命に危険があるレベルかもしれないとか、そんなことまで考えていた。

それでも、さすがにあの光景を見て、そこに近づいて「大丈夫ですか?」なんて声をかける勇気は流石に出なかった。いや、むしろ本人はあれだけ吐いているのに気づかず寝ているんだから、大丈夫かと声をかけたところで起きるはずがない。無理やり起こそうとしたら身体を触らないといけないだろうが、それはもっと難しい。なにより周囲は吐瀉物で囲まれているから、近づいた時点でそれを踏んでしまうのは必至だった。

結局、先述したとおり、近くにいたほかのお客さんと同じように、自分も見て見ぬふりをしてその場をそっと離れてしまった。それに罪悪感を覚えた。ただ酔っ払いすぎてるだけで、命に別状はないなら良いが、もしあれが昏睡状態で危険な状態だったらと思うと……、そんなことを考えていてその後も気が気じゃなかった。

吐瀉物は菌やウイルスの感染など不衛生な物質を撒き散らすから、席を離れてもなるべく息はしっかり吸わないよう神経を使っていた。しかしそれでも呼吸を止めるわけにはいかないから、最小限に留めながら息を吸うのだが、そのときにマスクを通して入っている匂いがかすかに感じられて、そこにアルコールの匂いが混じっていたので、泥酔していることは間違いないだろうと分かった。本当にお酒って怖いな……。

目をつぶって視界も遮断したかったが、なにがあるか分からないからそれも叶わなかった。とにかくその時間が苦痛で仕方なかった。お店でプレイを受けていたときも「思っていた印象と違う」とか「こんなもんか」とかいった虚無感はあったものの、さすがに苦痛というほどひどいものではなかった。どんなに期待や想像と違ってもしょせん男からすれば気持ちいいことをされていることには変わりないんだから。

でも、あの電車の中での体験は、間違いなく苦痛だった。それは単にそういう事件に遭遇してしまったということだけでなく、それに対して当事者を気遣うこともなく、自分の利益(損益回避)ばかり考えて見て見ぬふりをして立ち去ってしまったという罪悪感と自責の念もあった。気持ちいいプレイもあったとはいえ、ただでさえ初体験が全体を通してみると期待していたものと違ったというがっかり感があった直後だというのに、さらにこんな気持ちになるような事件に遭遇するという、穴があったら叫びたいくらい複雑な心境だった。

結局、最寄り駅まで乗っていることがいたたまれなくなって、3 駅手前で降りた。4 駅手前で少し長めの駅での停車だったので、その段階で降りてしまっても良かったくらいだ。まあ、ソープで体験したことだけでも心境はすでにぐちゃぐちゃではあったから、その思考を整理するという意味でも少し手前で降りて歩こうとは思っていたけど、この事件でよりその決断を確固たるものとした。降りる駅を想定よりも早めたとすら言えるかもしれない。

降りてからは、その日のことを振り返りながら 1 時間半くらいとぼとぼとひたすら歩いていた。本当はソープのこと(そしてこの記事にするときのこと)を考えようと思っていた(多少は考えていた)のだが、直前に強烈なものを見てしまった印象が強くて、そっちのことが頭から離れなかった。あの女性、大丈夫かな。お店でも電車の中でも自分のことしか考えられない自分に嫌気が差して仕方なかった。

帰宅

自宅付近まで歩いて帰ってきたあと、いつものスーパーによって日用品や食料品を買ってから一度帰宅し、続けてコンビニに行って食べたいものを気にせず買って帰った。コンビニのごはんは食べるものの、最近は多少は健康を気遣ってお菓子とかコンビニスイーツはなるべく買わないように控えていたんだけど、この日はもう初体験(初風俗、初性行為、初中出し)という一大快楽イベントを解禁しちゃったし、そのあと後味の悪い事件にも遭遇したし、もうどうでもいいやって気持ちになってお菓子やスイーツ、ジュース、コンビニ弁当などをガンガン買った。

帰宅してからは手洗いうがいをしっかりして、持っていった身の回りのものを除菌シートで丁寧に拭いた。いつも外出後にやっていることではあるのだが、今回は特に念入りに、鍵やドアノブなどもしっかりときれいにした。着ていた服はほかの洗濯物と区別しておいて、洗濯するときも混ざらないようにした。

まあ直接吐瀉物が服や身の回りのものにかかったわけじゃないし、対角線上に座っていたから、ほかの近くのお客さんと比べれば距離は空いていたのでそれほど神経質になることもないのかもしれない。だけど、学生のころに他人が吐くと後日具合が悪くなるというのを記憶では毎回必ず経験していて、今回もそれを危惧していた。まあ今回は初めての性行為で、しかもゴムもつけずにしたわけだから、後日具合が悪くなったらそっちのセンもあり得るのだけど……。

というか大人になってから人が吐く場面に遭遇するのは今回が初めてかもしれない。夜、外を歩いているときに数人に介抱されるようなかたちで地面に座り込んでいるような光景はこれまでにも傍目から見たことがあるが、明確に吐いているところを間近で、しかも寝ながら吐き散らしているのは初めて見た。二つの意味で忘れられない一日になったな……。全然ウレしくない…………。

買ってきたものを冷蔵庫に入れるのも含め、一通り身の回りを整理したあとは、シャワーを浴びた。これも念のため吐瀉物を考慮してのことだったが、やっぱり行為のあとはしっかりと身体を洗っておきたい(一応プレイの最後に身体は洗ってもらったけど)というのもあったし、電車に乗るときに走ったりしたし、その後も 1 時半くらい歩いたりしているので、浴びたい理由はいくらでもあった。

ちなみにお店でもらったチロルチョコもこのとき冷蔵庫に入れておいたのだが、お店の最寄り駅まで軽いジョギングをしたり、そのあと 1 時間半もとぼとぼと歩いていたから、帰宅して確認したときにはチョコが溶けてぐにゃっと変形してしまっていた。ちなみにこの段落は加筆していて、今は 7 月 18 日の 02:47 ごろなのだが、まだ食べずに冷蔵庫に入りっぱなしになっている。もうあれから 6 日以上経過してしまっているので、今から食べるのはちょっと怖いな……。

卒業後のオナニー

シャワー後は、オナニーをした。実は帰宅してからもめっちゃムラムラしていたからだ。それもそのはず、再びナマでピストンしていたのに 2 回目の発射ができずに中途半端に終わっていたから、息子がうずいていても不思議ではないだろう。もう風俗デビューもセックスデビューもしちゃったし、6 月 18 日以降から見ていなかったアダルト動画も解禁しちゃえ! って気持ちになったが、ちょっとネットワーク制限のバグがあることに今さら気づいて、それを直す前にムラムラが抑えられなくて、iPhone のカメラロールに残っていたアダルト DVD のパッケージを見て抜いた。

その後、ネットワーク制限のバグを直しつつ、お腹が空いていたので(この日はまだ外出前にプロテインとバナナくらいしか食べていなかったので)買ってきたコンビニのごはん(サンドイッチとか)を食べていたんだけど、まだムラムラが抑えきれなくて、ついに 3 週間以上我慢していたアダルト動画を観て、ソープ後 2 回目のオナニーをした。そして、改めて思った。オナニーのほうが気持ちいいやんって……。

ソープ後 1 回目(ポルノ視聴なし)も 2 回目(ポルノ視聴あり)もわりとすぐ射精した。やっぱり自分でシコったほうが刺激が強いからだろうな。2 回目は視覚的な刺激もあったし。そしてソープ後 2 回目(つまりこの日 3 回目)の射精ですら、けっこうドバっと出た。ソープ後の射精(つまり 2 回目)からもそんなに時間が経っていないというのに。

たしかに総評として「思っていたのと違う」というがっかり感は拭えなかったが、それでも直接ナマで中出しもしてきたわけだし、ある程度は性欲を発散させていたことは事実だ。精神的な満足感が伴っていなくても、子作りと同じ本番行為をしたことによって、本能を満たす回路を潜在的に目覚めさせてしまったのかもしれない。理性的に考えている「思ったのと違うというがっかり感」と、あのときのことを思い出すと今でもムラムラするという実際の感情が明らかに乖離している。

そして、実は、電車を降りたあとの帰りから自分でも驚くような感情を抱いていた。「また行きたいな」と。しかも今度は、同じお店の、気になっていた別の女の子ともしてみたいな、なんて考え始めていた。その子は初めてのソープに人気と紹介されていて、おっぱいも H カップと今回の子より大きい上に童顔なので、正直迷っていたところもある。

これはあかん流れな気がする……。そして、ここまででいろいろあったことで疲れていたのだが、ポルノを観ながらオナニーしたあと、なんか妙に元気を取り戻していた。ソープ後はジャンキーな食べ物は止まらないわオナニーもし足りないわポルノは解禁するわで、完全に歯止めが効かなくなっていた。ドーパミン中毒になっていたかも。

その日(日付はすでにまたいでいるけど)は昼ごろに寝て、17 時半過ぎに起きた。そして翌日(すでに寝る前から翌日だったが)もひたすらポルノを観て抜きまくっていたし、その日の夜になってようやくこの記事を書き始めたが、これを書くにあたって何度もあのときのことを思い出しては射精しまくっている。今この瞬間もムラムラしてシコりながら書いている。重症だ。

やはり理性的に考えているあのときの体験の感覚が思ったほどの興奮ではなくてショックではあったけど、それでも筆おろしされて生身の女性に中出ししたっていうのは事実だから、そのことが潜在的に脳に刷り込まれて、誇張されているのかもな。そういう意味では、いかに視覚的な刺激や物理的な刺激がオナニーのそれを上回っていなくても、ホンモノのセックスをするという体験は脳にとって強烈な刺激を潜在的に学習していたのだと考えられる。現にがっかりしただけだったら、また行きたいなんて思っていないだろうし。

誰得ではあるかもしれないが、一応、この記事公開までの射精の記録を簡単にまとめておく。

時刻 おかず
6/26 02:56 pixiv
7/6 11:46 年齢制限のかかっていない男性用 ASMR 音声
7/6 22:25 アダルトブックマーク一覧(文字のみの想像)
7/11 23:00 ソープ(中出し)
7/11 23:30 ソープ(中出さず)
7/12 04:05 アダルト DVD パッケージ
7/12 05:41 アダルト動画
7/12 11:23 アダルト動画
7/12 18:21 アダルト動画
7/13 05:31 アダルト動画
7/13 22:46 執筆中の想像
7/14 20:17 執筆中の想像
7/15 07:03 執筆中の想像
7/15 20:01 執筆中の想像
7/17 00:04 執筆中の想像
7/18 05:43 公開前の校正を含めた執筆の完了

ポルノを観て性欲が爆発したあとは、徐々にポルノの興奮は収まってきていたが、それでも出しすぎだ。この記事を書くためにあのときの体験を脳内で再現しているのだが、そのときの実際の気持ちに関わらず、行為として興奮するポイントに来るといつもムラムラしてしまう。想像しているんだからそりゃ当然って感じなのだが、それもあってなかなか筆が進まないことがあった。まあこれだけ長々と書いていればだんだん飽きてもくるのは当たり前なんだけど、やっぱり完璧主義が抜けてないな。初体験は絶対に最高のものにしたいっていう執着も、ある意味では完璧主義だったかもしれないし、そうであるがゆえに期待や理想が高くなりすぎて勝手に幻滅していたっていうのはあるな。

ともかく、これが 30 歳素人童貞の正直な初体験記となる。これでもう初体験を気にするこだわりもなくなったし、こうやってこと細かくそのときのことを思い出しながら記録しなければならないという執着心もそれほど起こらないだろう。それに、なにより「また行きたいな」なんて思ってもいるから、次回また行くとしたらもうちょっと気軽な気持ちで肩の力を抜いて楽しめるんじゃないかな(いやその前に仕事見つけろよ! 2 ヶ月半もニートで貯金だってどんどん減っているんだぞ!!)。

以下、後日談を入れておく。単に話の流れを遮りすぎてしまうというのもあるし、ちょっとセンシティブだから書こうか迷っていたものもあって、ここまでの流れで入れることができなかった話題だ。

記録逃しまくり

初体験に関する情報は特にしっかりと記録を残しておこうと思っていたが、そんなこだわりたい気持ちとは裏腹に、実際の行動はとことん記録を逃すようなことばかりしていた。

まず、そもそも今回も直前まで風俗で童貞を捨てて良いものかと迷っていたこともあり、風俗での初体験をいつ迎えていたにしても、その場の勢いで予約することにはなるだろうとは予測していた。だから今回の最終時間帯での予約も想定内ではあったのだが、直前の予約(現地まで行ってからの予約)は電話でしかできなかったわけだから、当然、ポータルサイトには予約の履歴が残らない(そもそもポータルサイトに予約の履歴を確認する機能があるのかどうか分からないが)。そのため、ポータルサイトのアカウントは相変わらず視聴専用を貫いている。

そして、支払いが今月までなら全額カードでいけると言われていたので、これはむしろ現金よりも記録が残しやすい状況ではあった。しかし、カードの明細はお店の名前が直接出てくるわけではないので風俗店で利用したことは明細からは分からないし、お店を出た直後に気づいた痛恨のミスなのだが、領収書を受け取るのを忘れていた。電話で予約するときには「領収書発行できますか?」ってちゃんと聞いていたのに、お店に入ったらすっかりそのことを忘れていた。一応、支払いのあと、プレイに入ってから気づいた気もしたんだんけど、プレイ中にそんなことずっと考えてるわけにもいかないし、プレイが終わったら終わったでまた忘れるし、また思い出したころにはもうお店も出ちゃったし、引き返したりなんだりしていたらせっかく間に合う終電も逃してしまうと思って結局あきらめた。

来月以降はそのお店でも、女の子に渡すお金は現金じゃないとダメっぽいし、そのお店じゃなくてもほかのお店でもわりとそれが主流らしいので、どっちにしても現金で直接渡す分は領収書もなにも発行できるはずがない。そうであるからこそ、せめて全額カードで支払える今月の初体験の分は、記念に領収書をもらっておきたかった(これが初体験時の領収書だ!って感じで)のだが、それも叶わなかった。

もっといえば、支払いのときに JCB だからお店のカードリーダが対応していなくて二次元コードで読み取ったウェブサイトで決済をしたのだが、カード情報を入力するときにメールアドレスや電話番号を入力する項目があった。ただ、それらの情報は必須ではなかったので、あんまり余計な情報を無駄に入力する意味もないよなと思ってスキップした。

でも、決済後に支払い完了メールが来ると思うので念のため確認しておいてくださいってボーイさんに言われたんだけど、そのメールが来なかった。たしかに支払いのときのセキュア決済のワンタイムパスコードのメールは届いたが、それはあくまでカード会社からのものだ。お店からの決済完了メールは来ていなくて、いま思えばそれはメールアドレスの入力をスキップしたからだということに気づいた。

いやいや、任意だから要らないと思うじゃん、でも決済完了メールは重要だからそのために求めているんだったら任意にしちゃダメじゃん、せめて決済完了メールの通知に使いますって書いておいてよ……って思った(書いてなかったと思う)。まあお店のほうには決済通知が届いたから、別にこっちでそれを受け取れなくてもサービス自体は問題なく受けられたわけだが……。仕方ないので、とりあえず決済完了時のお店側に見せる画面だけはスクショしておいた。

現金って使わないんだよね。唯一最後まで使っていたのは理髪店で、それは自分が東京に引っ越してきた 2018 年から通っているところで、現金しか受け付けていなかったからなんだけど、それも今年に入って家の近くの理髪店に変えたのでもう使うことはなくなった。でも風俗店が現金主義なら今後また遊びに行くときに必要になるだろうし、そうなると記録が正確に取れないのがめんどくさいんだよなあ。現金だと家計簿アプリで手動入力しないといけないし現金を使う習慣がないから高確率でつけ忘れるんだよな。実際、今までの理髪店の支払いも何度か忘れていたし。それに、手動入力だと自己申告的な感じになるから本当にそのお店で決済したっていう証明にはならないし。領収書があればまだマシだけど、それも女の子に渡す分に関しては無理だし。別に確定申告に使うわけでもないからめっちゃ困るってわけじゃないんだけど、安くない遊び代なわけだししっかり記録は取っておきたいんだよね。それも今まで風俗デビューを躊躇っていた理由の一つでもある。

こんな感じで、やっぱり自分は記録に執着しているなということを改めて感じた。この記事もこの時点で 700 行を超えているし……。執筆も数日かかっているし、まだ書き足したいこともある。いったいいつになったら終わるんだ……。

改めて最初のほうから読み返して文章チェックと校正をして、またここまで戻ってきたのだが、校正しているいま改めて確認すると 870 行を超えている。校正まで含めたら 5 日以上かかってる。いい加減ストレスになってきたが、あともう少し加筆・修正すれば公開できると思う……。

話し方の特徴

実は女の子に対してちょっと気になった点があるのだが、これは見た目のこと以上に、そして別の意味で言及しづらい。だから最後の最後に番外的な感じで付け加えることにした。これから書くことは、決して差別的・攻撃的な意図で言っているつもりはないということはしっかりと強調しておきたい。

端的に言えば、話し始めた時点からちょっと言葉(日本語)が拙い印象を覚えた。AV でもいろんなジャンルがあって、それぞれのシチュエーションにあわせたキャラ設定があると思うのだが、そういうキャラの一環として演じているのか、あるいは天然キャラ的な感じでもともとそういう口調の人なのかなともとらえられるのだが、マットプレイの説明のときもちょっと日本語がたどたどしくてネイティブっぽくない印象を受けてしまった。

もし外国出身の方だとしたら中国人っぽい感じがしたのだが、単にそういう話し方の特徴を持っているだけで本当は生粋の日本人なのだとしたら、めちゃくちゃ失礼かましちゃうことになるので、書くかどうかすごく迷ったんだけど、初体験の記録として正直に思ったことを書くと決めたので一応言及しておくことにした。だからこそ余計にお店や女の子の名前は出せない。

話し始めはそれが気になってしまって、それを聞きたくなってしまったりしたのだが、しかしこんなことあまりにもセンシティブすぎてどうやって聞いたらいいのか分からないし、それを聞くこと自体が失礼になると思ったので聞くことはできなかった。ただでさえ会話もそこまではずんでいなかったし。

写真の見た目と違う印象の人が出てくることですら想定していなかったわけで、ましてや日本人ではないなんてことは疑ってすらいなかった。少なくとも写真は日本人にしか見えなかったので。別に人種で選り好みをしているわけでは決してないのだが、そんな疑問を感じてしまったこと自体にモヤモヤしていたのも、プレイ中、本当に卒業して良いかどうかの迷いの一因だった。

本当に傷つけたり批判したりするつもりはまったくなくて、ただそういった疑問が浮かんでしまったってことを単なる事実として記録しておきたかったということは、最後にもう一度念押ししておく。仮に外国出身の方であったとしても、お店も女の子も嘘をついているわけではなく、こちらが勝手に勘違いをしていただけにすぎないのだから。

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